社会貢献活動を支える「生きる力」で繋がった出会いに感謝して
── こうした活動の立ち上げは、今の事務所に所属したことで実現した部分が大きいそうですね。経緯としては、社長が乳がんの闘病で強い抗がん剤を投与した日の夜に、内尾さんがプレーする姿をテレビで目にし、感動のあまり涙が止まらず、「生きる勇気」をもらったことが大きなきっかけになったと聞いています。
内尾さん:そのお話は、事務所に所属する際に初めて伺いました。僕は当時、まだプロになったばかりで、ただ目の前の試合に全力で取り組んでいただけなんです。でも、自分のプレーを見て「生きる希望」を見いだしてくれたと聞いたとき、心の中が温かくなりました。バスケットボールで、人の心に力を届けられるんだとあらためて感じましたし、プロとして本当に幸せだと思いました。
社会貢献活動の立ち上げは、間違いなく社長の存在があってこそ実現したことです。僕ひとりではできなかったことを形にしてくれて、今では想像以上のスピードで広がっているのを実感しています。奇跡のような出会いから生まれた「生きる力」を、これからは、ひとり親家庭の子どもたちに届けていきたいです。

オフシーズン中は僕自身も動きやすいのですが、シーズンに入るとなかなか活動の時間を取るのが難しくなります。だからこそ、僕ひとりでは形にできないことも多いと思うんです。それでも、社長を中心に同じ志を持った方々が集まり、僕の思いが形になり、たくさんの人に届いていると感じると、本当にありがたいです。
僕が子どもたちに何かしたいと思っても、なかなか行動に移せない部分を、フォローしてくださるおかげで、「S.U future」が広がっているのを感じています。これからも、佐賀県内はもちろん、全国に活動の輪を広げていきたいと思っています。