愛する夫との死別を綴った書籍『旦那が突然死にました。』が反響を呼んだせせらぎさん(@seseragi0822)。ADHDとASDをもつ11歳の長男がけーくんがその本を読んだところ「お父さんが死んだのはお母さんのせいだ」と言われたそうで── 。
残された家族の支えになるために書いた本だった
せせらぎさんが夫と死別したのは今から8年前。長男が3歳、次男がまだ1歳のときでした。死因は虚心性心筋症(虚血性心筋症)。出会って10年目にして夫と初めて大ゲンカをし、実家へ帰省していた数日間のうちに自宅で亡くなっていたそうです。

「まさかそのまま仲直りすることもなく、別れることになるとは思ってもいませんでした」
深い悲しみに暮れながらも、それでも日常は続いていきます。のちに発達障害があるとわかる兄と、まだよちよち歩きの弟を女手ひとつで育てる毎日。平和なわけがありません。異常なほどのストレスを次第に抱えるようになり、発疹や血尿など、体にも支障をきたすように。医師には「うつ病の一歩手前」だと言われたそうです。
しかし、父のいない人生をおくることになるわが子たちをかわいそうな子のまま終わらせたくないと思い、「子どもたちをしっかり育てなければ」と生きることを決意。同時に、死別の悲しさや苦しさだけでなく、残された人たちが生きていく勇気となるよう、書籍『旦那が突然死にました。』を書いたそうです。