大好きな彼から言われたひと言をきっかけに、37歳のときに「美人になりたい」と垢抜けを決心した櫻田こずえ(@kozue_sewing)さん。13年間とことん自分と向き合い続けた結果、50歳になった現在、自分でも「美しい」と思う理想の姿に近づいたそうです。

恋人が顔をまじまじと見ながら…

──「美人になる」と一念発起し垢抜けに励まれたという櫻田さんですが、そのきっかけはどんなことだったのでしょうか?

 

櫻田さん:35歳のころ、大好きだった男性がいたんです。告白してはフラれていたんですが、何度目かの告白でやっとつき合うことができました。でもある日、彼が私の顔を至近距離でまじまじと見ながら「もう少し顔がよかったらな」と言ったんです。

 

── びっくりする言葉ですが…櫻田さんはどう受け止めたのでしょうか。

 

櫻田さん:自分がブスだという自覚はあったので「こんな私に好かれても迷惑だよね」という気持ちがいちばんでした。でも、申し訳なさと同時に「じゃあ、どうしたら彼の好みに近づけるんだろう」とも思い、外見を磨く努力を始めたんです。今考えるとすごくポジティブですが、それくらい彼のことが好きだったんです(笑)。でも結局、彼には半年後くらいにフラれてしまいました。

 

ちょうどそのころ、コンプレックスだった毛穴を改善するというブログを運営していたんですが、だんだんとネタがつきてきて。失恋した後に「外見磨きがネタになる!」と思い、変化を記録していきました。

 

垢抜け開始から半年ほど経ったころ

──「自分がブスだと自覚があった」とのことでしたが、小さなころから外見へのコンプレックスがあったのでしょうか?

 

櫻田さん:小学生のときに男の子に「ブス!」と何度も言われたことをきっかけに、「自分はブスなんだな」と自覚しました。ただ、それで落ち込んでいたわけではなく、外見で戦うことは早々にあきらめ、明るく楽しいキャラで戦う「ポジティブ・ブス」戦略で生きてきました。

 

でも、外見を否定されてフラれたことで戦略の転換を余儀なくされ、自分の外見と向き合うなかで、「私だって本当はかわいくなりたい」という気持ちがあったことに気づいたんです。