お笑い芸人・こじらせハスキーの橋爪ヨウコさんは、38歳で結婚、2025年8月に40歳で第1子を出産しました。不妊治療を経て無事に妊娠した橋爪さんですが、妊娠期間中は2度も入院するほど自身の体調不良に悩まされたそうです。(全3回中の1回)
結婚した時点で妊娠確率はわずか20%だった

── 2024年38歳のときにご結婚され、2025年8月にお子さんを出産されました。不妊治療をされたそうですが、治療を始めたきっかけを教えてください。
橋爪さん:夫とは半年の交際を経て結婚しましたが、当時、私はすでに30代後半。高齢出産と言われる35歳を過ぎていたので、子どもを考えるのであれば早めに行動しないとねという話は結婚する前からしていました。そのため結婚したらすぐに妊活ができるよう事前に病院を調べていたのですが、私が決めた病院では結婚証明書がなければ治療をスタートすることができず…。それで、入籍した翌日に病院に結婚証明書を持って行って、夫とふたりで妊娠や出産のための健康状態を調べるブライダルチェックを受けました。
── ブライダルチェックの結果はどうだったのでしょうか?
橋爪さん:私も夫も特に健康状態に異常はありませんでした。でも、私の年齢が理由で診断結果は「妊娠・出産できる確率は20%」という低いものでした。そんなに低いのかと私はショックを受けたのですが、夫は「20%もあるなんてすごい!」と真逆のリアクションで(笑)。夫の前向きな考え方が、とても励みになりました。
── そこからさっそく治療を?
橋爪さん:そうですね。私の年齢のこともあり、病院と話して最初から、妊娠する確率がより高い治療方法を試すことに。顕微鏡で拡大しながら、状態のいいひとつの精子を直接卵子に注入する「顕微授精」です。まず薬や注射で育てた卵子を卵巣から採集して、その卵子が体外でうまく育ったら、精子を卵子に注入する。この方法だと受精率がとても高いそうなんです。
まず私の卵子を採取してそれを育てる必要があるのですが、これがなかなか大変で。薬や注射で卵子の量を増やして採取する過程で、その卵子がちゃんと育ったかどうかの検査結果が、採取から数日後にアプリで届くんです。「合格」「不合格」と言われているようで、まるでお笑い賞レースの結果を知らされているみたいだと思いましたね。
半年くらいそのような治療を繰り返した結果、なんとか卵子が育ってくれて、顕微授精を行うことができ、妊娠することができました。