痛みはないけれど「子宮筋腫があります」と

── どんな変化だったのでしょうか。

 

才木さん:夫とランニングをしていたときに、下腹部に違和感を覚えたんです。痛みというほどではなかったのですが、子宮がん検診を念のため受けたら「子宮筋腫があります」と言われて。それまでまったく自覚症状はなく、生理痛も軽いほうでした。生理不順があっても、当時はずっとピルを飲んでいたので大きな問題を感じなかったんです。

 

将来の妊娠の可能性を考えるなら取ったほうがいいと勧められ、手術を決めました。2月末に発覚して、4月に腹腔鏡手術。全身麻酔でお腹に小さな傷跡が3つ残っています。術後は痛みが強く、1時間ごとに目が覚めては痛みに耐えていました。「なるべく歩いてガスを抜いてください」と言われ、病棟を歩き回りました。

 

これまでずっと、自分ひとりでなんとかしてきたけど、今はちゃんと頼れる人がいる。 それだけで、なんだかちょっと強くなれた気がします。

 

取材・文/西尾英子 写真提供/才木玲佳