「家事全般を担当も不満はなし」その訳は
── 先ほど沖縄料理を自宅で作っている話をうかがいましたが、ほかの家事は夫婦で分担しているのですか。
比嘉さん:家のことはほとんど私がしています。でもそれに対してストレスはないんです。以前、行雄ちゃんがお皿を洗ってくれていたことがあったのですが、まだ汚れが残っていて。せっかくやってくれたのにそこで注意してしまったら、やる気を削いでしまうと思って何も言いませんでした。その後、たまたま一緒に洗うタイミングがあったときに「こういうふうに洗ってくれるとうれしいな」と伝えたら、そこからものすごくきれいにやってくれるようになりました。

── 伝え方が素晴らしすぎます!
比嘉さん:私が家事全般を担っていても嫌な気持ちにならないのは、行雄ちゃんがつねに感謝の気持ちを伝えてくれているからだと思います。「今日も洗濯ありがとう」とか、「洗いものありがとう」というふうに、私がしている家事に気づいてくれるんです。部屋の掃除をしたことや、冷蔵庫のたりないものを買いに行ったことなどもすぐに気がついて、「いつもありがとうね!」って。
やってくれるのが当たり前という態度を取られたら私も不満が生まれると思いますが、行雄ちゃんは仕事も忙しいですし、私の頑張りに気づいてくれるので苦ではありません。それに、私の体調が悪いときの家事はすべてやってくれます。やり方はちょいちょい聞きながらですけど、頑張ってくれる姿勢が見えるのでうれしいです。これからも夫婦仲よく暮らしていけたらいいなと思っています。
取材・文/内橋明日香 写真提供/比嘉梨乃