お笑いコンビ・デニスの植野行雄さんと結婚した俳優の比嘉梨乃さん。家事のほとんどを比嘉さんが担っているそうですが、まったく不満はないそう。思わず納得の、その理由とは。(全2回中の2回)

仕事でスベっても「私はおもしろい人だと思ってる」

── 結婚後の生活はいかがですか。

 

比嘉さん:芸人さんだから「飲みに行ったら全然、帰ってこないのかな」と覚悟していたんですが、いつもびっくりするほどすぐ帰ってきます。

 

植野行雄さん・比嘉梨乃さん夫婦
「貴女のゆきおより」比嘉梨乃さんの誕生日の2ショット

先輩に誘われて飲み会に行くときもあるのですが、朝まで飲んで帰ってくるようなことは一度もありません。行雄ちゃんから「今はいいけど、『こいつ速攻帰ってくるよな』って後から嫌にならないでね」とすでに心配されています。

 

お互いの仕事のこともよく話しますし、なんでもふたりで相談して、助け合って生きているという感じです。以前、行雄ちゃんが仕事でドスベりして落ち込んで帰ってきたときは4時間くらい話を聞かされたんですけど(笑)。私は隣で話を聞きながら大爆笑でした。その日は、「もう笑い疲れたから寝るね〜」と言ったくらいです。仕事でスベることはあっても、私は彼をおもしろい人だと思っています。

 

── SNSでの結婚報告が話題になりました。おふたりのお写真がとても素敵でしたね。

 

比嘉さん:結婚発表用に写真を撮りたいねと話していて、知り合いのメイクさんとスタイリストさん、カメラマンさんにお願いしました。普段の仕事で行う撮影は、すでにテーマが決まっていてすべて事前に準備されているので、プライベートの写真をどう撮ったらいいかわからなくて。行雄ちゃんはとにかく「スベりたくない」ということだけ言っていました。行雄ちゃんがメキシコの伝統衣装を着て、私が沖縄の琉装をするかとも話したのですが、「スベりそうだよな」とこの案はなくなり。カメラマンさんたちがどんどんアイデアを出してくれた結果、昭和の写真館と証明写真風というテーマが決まりました。

 

私は座ってほほえんで、行雄ちゃんはただ立ってるだけなんですけど(笑)。これがシンプルでいちばんいいねと。ブーケも本当は花嫁が持つところを行雄ちゃんが持つなど、あまり攻めすぎることなく、ところどころシュールな感じにしました。「どこで見つけてきたの!?」と思うようなメキシコの帽子をスタイリストさんが用意してくださって、行雄ちゃんがかぶって撮ったのもあったのですが、ボケすぎているということでこれはボツに。行雄ちゃんはその写真もSNSにアップしていましたけどね。素敵な写真を撮っていただいた撮影チームには感謝しかなく、「いつか仕事をお願いして恩返しできるように頑張ろう」とふたりで話しています。

 

植野行雄さんと比嘉梨乃さんご夫婦
お互いのInstagramで結婚報告をした際の写真「テーマは昭和の写真館と証明写真風」

── 結婚報告の文章も話題になりました。

 

比嘉さん:文言についてはふたりで練りました。行雄ちゃんから、「俺はやっぱりケバブで攻めるから、梨乃ちゃんも1か所くらい入れてみる?」と提案されたのですが、「いや、私はストレートでいくわ」と。行雄ちゃんがボケて、私は至って普通にしたのですが、まったく違うタイプのふたりのバランスがいいとみなさんから言っていただけました。行雄ちゃんの文章は「ケバブよりアツアツなご縁に包まれまして」とか「ソースは違えど味付けは同じに」とか、よく見ると何言ってるかわからないんですけどね(笑)。

 

── ケバブは植野さんのネタにもよく登場しますが、家の食卓にも並ぶのですか。

 

比嘉さん:家では、ネタにしているようなタコスやケバブは一度も出したことがなく、基本は和食です。行雄ちゃんは沖縄料理がすごく好きなので、テビチやゴーヤーチャンプルー、ラフテーやミミガーなどを作ると、とても喜んで食べてくれます。ひとり暮らしのときは、材料があまり手に入らないのでゴーヤーチャンプルーくらいしか作っていなくて。沖縄料理を作ることが増えたのはふたりで住むようになってからですね。

 

沖縄に帰るたびにお肉屋さんで買ったお肉を持ち帰って冷凍ストックしていたんですけど、お肉屋さんに電話したら送ってもらえることがわかりました。沖縄料理はお肉を煮込む工程が多いので、最初は鍋で4時間から6時間くらい煮込んで作っていました。でも行雄ちゃんがスタッフさんから結婚祝いにいただいた圧力鍋のおかげで、今では1時間で完成するようになったのでとても快適です。

 

── 植野さんはすっかり沖縄に馴染んでいそうですね。

 

比嘉さん:先日、沖縄の旧盆で一緒に帰省していたのですが、沖縄ならではの行事に参加できてすごく喜んでいましたし、お父さんも張りきって沖縄の伝統儀式について教えていました。夏の甲子園で沖縄尚学が優勝した際も沖縄県人ばかりの場で行雄ちゃんひとりだけが関西人だったのですが、一生懸命応援していました。顔はまったく違和感ありませんし、沖縄のあたたかい雰囲気が合っているようです。私は、沖縄の座間味村の観光大使をしているので、近いうちに一緒に訪れて、美しい自然を行雄ちゃんにも見てほしいと思っています。