「この高校へ行きたい」初めて自分の意見を伝え

小林えみか
17歳。ギャルに目覚めた高校時代

── 中学卒業後の進路はどうされたのですか?

 

小林さん:中学3年生の秋ごろから、フリースクールに通い始めていたんです。そのフリースクールと提携している通信制の高校があり、そこなら通えるかもしれないと親に相談して、受験しました。

 

── ご両親に相談した際は何かおっしゃっていましたか?

 

小林さん:私、人生のなかで自分の意見を主張するということがほとんどなかったんです。30年間生きてきた今でも、親の前で泣いたのは片手で収まるくらいの回数で。そんな私が、フリースクールと通信制の高校を見つけたときは「ここに行きたい!」と自分からはっきりと言ったので、親はびっくりしていました。普段主張しない娘がここまで言うならよほどの覚悟だと感じたのか、前向きに動いてくれました。

 

── 通信制の高校ということは、学校へは通わずに自宅で授業を受けて高卒資格を取るような感じですか?

 

小林さん:私が選んだ高校は、学校へ通わずに単位を取得するコースと、通常の全日制高校のように通学するコース、両方あって選べたんです。私はフリースクールへ通ううちに高校デビューして青春を取り戻したい気持ちが生まれていたので、毎日制服を着て学校へ通うコースを選びました。