かなとこ雲や乳房雲の出現は落雷到来のサイン
猛暑の夏は積乱雲が急速に発達し、激しい雨とともに落雷に襲われるリスクに見舞われます。その被害から身を守るには、まずは落雷の情報をできるだけ早めにキャッチすることが重要になります。
「役立つのは気象庁のホームページで公開している『雷ナウキャスト』です。落雷の発生している場所や落雷の強さ(活動度)を4段階の色わけで示しており、3時間前の状態から1時間先までの予測を10分ごとに更新しています。スマホでこまめにチェックして自分の居場所がオレンジ色の『活動度2』のときは雷を警戒し、雷が強さを増して『活動度3(赤色)』『活動度4(紫色)』になった場合には、すぐに避難行動に移るようにしてください」
あわせて雨雲レーダーをスマホでチェックし、周辺の積乱雲の状況を確認。さらに自身の目で空模様を観察したり、耳で雷の音を聞いたりします。
「遠くの空に、かなとこ雲や乳房雲が現れたときは要注意です。かなとこ雲は雲の頂上部が広がって平らになっており、乳房雲は雲の底にいくつものこぶが垂れ下がった形態をしています。どちらも積乱雲の発達に伴って見られ、激しい嵐と落雷が迫っているサインといえます。ゴロゴロという雷鳴については耳にした時点で要注意しなければなりません。雷雲は大きいもので数十キロメートルあり、遠くで聞こえたとしてもすでにその雲の下に自分がいることもあります」