「うちの普通」は普通じゃなかった
── SNSでは、片づけにAIチャットを使っていたという投稿もありました。
ゆんさん：靴を数えてみたら、私の靴が32足、夫の靴が25足もあったんです。インスタでフォロワーのみなさんにアンケートを取ってみると「5足前後」という回答が多くて。「うちって異常なのかも」と思って、AIチャットを使って調べてみたんです。そうしたら、「一般的には1人6～10足」と回答が出てきて、うちの普通は普通ではないと実感しました。
── 育休中とはいえ、子どもの世話をしながらの片づけは大変だったと思います。途中、挫折しそうになったことはありますか？
ゆんさん：片づけ自体はものが減って家がきれいになるので楽しかったんです。でも、掃除を継続することがすごく苦手で。毎日やろうとしても、子どもの後追いなどもあって、なかなかできなかったんです。そんなとき、フォロワーの方が「曜日別で場所を決めて掃除してはどうですか？」とアドバイスしてくださって。たとえば、月曜日は玄関、火曜日はキッチン、水曜日は水回り…と掃除する場所を決めるんです。日曜日は予備日にして、平日にできなかったところを掃除すると決めたら、掃除ができない日があっても気がラクになりました。
── 全部でどれくらいのものを手ばなしたのでしょうか？
ゆんさん：持っていたものの3分の1ほどを整理したと思います。片づけの途中で引っ越しの見積もりをしてもらったときは「ファミリー用のいちばん小さいパックは無理です」と言われたのですが、結局、その量に収まりました。
片づけを通して、ものに対する意識が変わったなと思います。本当に必要なものかどうか考えるようになって、買いものの回数が減りました。それまではネットショッピングで買ったものが毎週家に届くような生活だったんですが、この半年間で服など自分のものはほぼ買っていないですね。
