インスタ開設「いい年してそんな服」と言われると思いきや
── Instagramを始めて、どんな反応がありましたか?
はる。さん:始めた当初は「いい年して、そんな服着て恥ずかしくないんですか」といったアンチコメントが来るかも、と心配していたんです。でも、まったくそんなことなかったですね。たまに「これって、アンチコメントなのかな…?」みたいなのはありますけど、その程度。大半の方は「人の目を気にしないで、好きな服を着ようと思いました」というような感想をくださって、うれしいですね。
ただ、アンチではないんですが「私もはる。さんみたいな服着たいわ」とコメントをいただいて、「着たらいいやん!」と返信したら「いや、私には無理」と返事をもらうことがけっこう多いんですよね。
── いきなり無難な服装から抜け出すのは難しいかもしれません。どんなことから始めるといいでしょうか?
はる。さん:Instagramで相談していただいたフォロワーさんには「ワンポイントから始めてみてください」とアドバイスしています。いきなり面積の広い服でチャレンジするには勇気がいりますし、お金もかかりますし、失敗したときのリスクが大きいので。たとえば、明るい色のソックスを履く、とか。足元は冒険しやすいかもしれません。白、グレー、黒の靴しか履いたことない人は、赤とかオレンジの靴を履いてみるのはどうでしょう。靴下や靴は差し色として使いやすいですし、服は全身鏡に映さないと自分には見えませんが、靴下や靴ならば自然と自分の目に入って気持ちがウキウキします。靴下は意外と毎年の流行がありますので、シーズンごとにチェックしてみるといいと思います。私は、厚底のスニーカーを履いたりと、足元をボリューミーにするのが好きです。
── インスタのフォロワーは30~40代が多いそうですが、こういったファッションに関する悩み相談を受けることも多いのでしょうか?
はる。さん:そうなんです。ときどき「何か質問ありませんか?」と呼びかけて、ストーリーで答える「質問返し」をやっています。そこで、よく同じような質問をいただくんですよ。「親から、もういい年なんだからそんな服やめてと言われる」「彼氏からもっとキレイめな服を着てくれないかと言われる」「昔好きだった服が似合わなくなってきた」といったものがすごく多くて。
── ありそうなお悩みばかりです。それらにはどうお返事したのですか?
はる。さん:親御さんから苦言があった人には「親は、子どもが幸せそうにしているのがいちばんの幸せだから。あなたが自信を持って服を着て、いきいきとしていれば、おのずとお母さんも幸せになると思いますよ」と返しました。彼氏から「もっときれいな服を着て」と言われた人には「『あなたがいいと思う服ってどんな服か教えて』と彼氏と一緒に買い物に行って、『これも素敵だけど、私はこっちのほうが好き』みたいな感じですり合わせていくのがいいんじゃないかな」とかね。
「昔好きだった服が似合わなくなった」という方もよくいらっしゃいます。そういう方には、年齢を重ねても20代のころに似合っていた髪型やメイクをそのまま続けている方が多いように思うんです。昔似合っていたものに執着しないで、今似合うものを着るのがいいと思います。どうしても昔似合っていたテイストの服を着たいのなら、そこに今似合うアイテムをたして、似合うように寄せていくといいんじゃないでしょうか。