念願叶ってステージに立てたのに…

── 地下アイドルとして活躍したそうですね。
琴奈さん:はい。念願叶ってやっとステージに立つことができました。うれしかったですね!
── その後は、ジム通いは続けたのでしょうか?
琴奈さん:さらにストイックになった感じがします。せっかくアイドルになれたし、今の体型をキープしないといけないと思いました。ベスト体重は48キロだと思っていたので、余裕を持って46キロを維持しようと。
当時、所属したアイドルグループのメンバーでは細い方だと言われていましたが、もともと太りやすい体質だし、また60キロ、70キロと以前のように体重が増えていったらどうしよう…とプレッシャーが強くて。体重のことばかり考えるようになっていったんです。次第に「ステージに立つよりジムに行きたい。歌の練習をするよりジムで運動したい」と思うようになってきて。アイドルの活動を満喫するよりも、いかに体重を維持するかに意識がいくようになってしまって。ジムのトレーナーには「十分やせてきたから、食事量を増やしても大丈夫」と言われましたが、なんだか怖くて食べられなかったです。
── そこまでストイックだとストレスが溜まりそうですが、大丈夫でしたか?
琴奈:やっぱり無理していたようです。体重のことばかり考えてストレスが溜まっていたうえ、48キロの目標体重をクリアして気が緩んだこともあるのかもしれません。ジムの休憩中に半額になったお弁当やお総菜、お菓子を大量に買って、休憩時間に一気に食べてしまいました。お菓子を約1年我慢していたこともあり、反動で止まらなくなってしまい、チロルチョコを一気に30個くらい食べたこともありました。
当時、働いていたバイト先から自宅まで自転車で30分くらいかかりましたが、バイトが終わって家に着くまでコンビニが4か所くらいあったんです。家に着くまで、お腹が空いて我慢できなかったので、コンビニに寄るごとにおにぎりやパンを買っては食べて、家に着く頃には夜ご飯が終わっていた日もありました。
そうして、48キロになって1か月後から、リバウンドが始まりました。