「歯のホワイトニングの最中に診察台の上でパニック発作を起こした」というタレントの石川あんなさん。2025年1月に夫で芸人のゆってぃさんとの第1子を出産しましたが、出産時も過去にパニック発作を経験していたことで苦労したそうです。(全3回中の2回)
7か月で前駆陣痛が到来「切迫早産の可能性が」

── 2度の流産、不妊治療での体外受精を経て、2024年に妊娠が判明しました。妊娠生活はいかがでしたか?
石川さん:つわりがとにかくつらかったですね。1度目の妊娠のときは眠さとPMSのようなイライラがあり、2度目の妊娠では胃の痛さがありました。3度目の妊娠で初めて「気持ち悪くて吐く」という感覚を体験。子どもがお腹の中でちゃんと育っているのだなと思うと、最初のころは体がしんどくてもうれしかったですね。
そうはいっても、やっぱり1日5、6回も吐くのはつらくて。私の場合は朝起きた直後は比較的楽だったので、やるべき家事や食事は午前中に済ませ、午後はだいたいダウンするといった感じで乗り越えました。結局、つわりは安定期に入るまで続きました。
── 夫のゆってぃさんはしっかりサポートしてくれましたか?
石川さん:夫は私が妊娠するまで、まったく家事をやらない人でした。でも私がつわりでダウンしたため、そうは言っていられない状況に。私が教えながらですが、いろいろなことを少しずつやってくれるようになりました。
ただ、お風呂だけは結局、一度も掃除してくれなかったですね(笑)。「お風呂を掃除する」という考えがそもそもなかったようです。視力が悪いのでお風呂場の汚れに気づかないというのもあるかもしれませんが。
── つわりがおさまってから出産まで順調でしたか?
石川さん:出産にはまだ早い、妊娠7か月のころに前駆陣痛が来てしまったときは焦りました。最初に感じた痛みはその日の夜中のうちに落ち着いたのですが、やはりゆるやかな痛みの波が続いていたので病院へ。医師に切迫早産の危険があると言われました。それで、切迫早産を抑えるための薬を、臨月まで飲み続けていました。
── それは不安でしたね。とういうことは予定日より、かなり早く生まれたのでしょうか?
石川さん:それが、そのようなことがあったのに、予定日の12月30日を過ぎても産まれる気配が全然なく…。予定日を1週間過ぎてしまったので結局、入院しました。陣痛促進剤を使うことになったのですがこれが本当に痛くて…。子宮口を広げるためにバルーンという器具を入れて陣痛を促進するのですが、入院した日の昼から夕方くらいまで効果なし。予定終了時間まであとちょっとと思い、ずっと痛みに耐えていたのに、「陣痛促進剤をあと1時間延長しよう」と先生に言われたときは、もう絶望的な気分に…。泣きながらその1時間を耐えました。
それでもなかなか子宮口が開かず、次の日も朝から陣痛促進剤を使うことに。昼前にようやく子宮口が6cmくらいまで開いたので、そこから無痛分娩のための麻酔を入れてもらえて少しラクになりましたが、それまでが地獄の苦しみでした。