オーディションに落ち続けた20代最後に大きな転機

── そこから事務所に所属して、オーディションなどを受けるようになったのですか?
副島さん:そうです。でも、20代のころはまったくオーディションに受かりませんでした。居酒屋でアルバイトをしながら、ときどきオーディションを受けていたのですが、やはりこの見た目なので、オーディションでもステレオタイプの黒人を求められるんですよね。歌、ダンス、英語ができてノリがいい、みたいな。僕はどれもできませんし…。芸能の仕事だけで生活することがなかなかできず、居酒屋のバイトは29歳まで続けていました。
── 現在のような売れっ子になるきっかけは何だったのですか?
副島さん:9年前、NHKの朝の情報番組『あさイチ』のオーディションに受かったのが転機だと思います。出演し始めたころは大きな反響をいただきました。「腰の曲がった母が一瞬だけ立ちました」「背が高すぎる」「普通に日本語でプレゼンするんですね」など…とにかく僕を見て驚いたという声が多かったです。そのころMCをされていた有働由美子アナウンサーや井ノ原快彦さんもオーディションの映像を見てくださって、一定の評価をいただいたと聞いています。