食生活を見直し20キロ減「会食もすべてお断り」

── 食習慣の見直しというのは、「言うは易く行うは難し」ですよね。最初に取り組んだことは何だったのでしょうか? 

 

假屋崎さん:まず、カロリー計算を徹底し、外食や夜食はいっさい禁止。おやつのケーキやようかんも絶ちました。そして、塩分や脂分を控えめにし、サラダにはドレッシングではなく、レモンを絞る。大好きだったビールやコーラも止めて、紅茶に切り替えました。そのかいあって、1年で20キロの減量に成功。おかげでそれまで着ていたお洋服が、全部合わなくなっちゃって(笑)。

 

── テレビのバラエティ番組などメディアにもひんぱんに登場されていました。会食などのお誘いが多かったと思うのですが、どうされていたのですか? 

 

假屋崎さん:すべて断りましたよ。「糖尿病なんです」と周囲に公表すると、皆さん「ああ、そうなのね」と納得してくださる。おかげで、お酒も飲まずに済むし、ムリにつき合いの場に出る必要がなくなりましたね。

 

炭水化物・タンパク質・ビタミンなどバランスの取れた朝食

── 逆に、お誘いを断りやすくなった側面もあったり?

 

假屋崎さん:いまだから言えますが、実際、ものすごく忙しくて会食する時間なんてまったくなかったんです。花教室の指導のほかに、個展の準備もある。それだけでも十分あわただしいのに、テレビ収録があって、終わるとすぐに次の現場に向かわないといけない。自分の好きなことに時間を割く余裕は、ほとんどありませんでした。

 

だから、糖尿病を公表したことで、後ろめたさを感じることなく会食のお誘いを断ることができて、「いい口実になったかも」と内心思っていました。だって、そのぶん時間もお金もほかのことに費やせて、自分磨きができますからね。