先生も宿題もないフリースクールを見つけ、小4で沖縄移住
── 沖縄に移住することになったきっかけは何ですか?
ゆたぼん:小学3年生で自由登校になったころ、沖縄に「サドベリースクール」っていうフリースクールがあるって聞いて、家族で見学に行ったんです。そうしたら、先生も宿題もない、自分のやりたいことを自由にできる、すごい学校で。当時の自分にぴったりだと思いました。
大阪の自宅に帰った後、家族会議を開いて今後のことを話し合ったんですけど、そのフリースクールは大阪になくて、いちばん近いのが兵庫県でした。「どのみち引っ越す必要があるから、沖縄と兵庫どっちがいいかな」となったんですが、みんなの答えは「沖縄!」で一致して。沖縄に引っ越すことになりました。

── フリースクールに通うために沖縄に引っ越すとは、親御さんは、ゆたぼんさんのことを大切に思われていたのですね。
ゆたぼんさん:本当にそう思います。僕の気持ちを尊重してくれて、うれしくて。親には感謝しています。当時は妹も不登校だったんですけど、下の妹が小学校に入学してからは、「私も行く」って登校するようになって、今も学校に通っています。
沖縄に引っ越した後、僕は結局サドベリースクールには行きませんでした。実際、沖縄のサドベリースクールは生徒が少なく、登校するかどうかも自由で生徒本人が決めていいから、誰も来ない日もあるみたいだったんです。「だったら、自分の家をサドベリースクールみたいにすればいいやん」と思って。自宅で学習するホームスクーリングで勉強しながら、現地の公立小学校にときどき登校していました。