初めて会った母に「あの金髪です」と(笑)

── そこから交際にはどのように至ったのでしょうか?
金子さん:しばらくライブ終わり以外でご飯に行くことはなかったんですけど、12月末くらいに1日だけ休みの日があって、ふたりで会う約束をしてご飯に行ったんです。これが初デートになるのかな。そこから1月につき合うまでが早かったですね。12月25日、私の誕生日祝いと共に初めてシャンパンも飲ませてもらったし、年末年始も一緒に過ごして、初詣にも行って…。イベントが多い時期なので、仕事でも会う機会が多くて、どんどん距離が近づいて行きました。
1月に私は成人式を迎えましたが、お祝いに20万くらいのピアスを買ってもらったんです。「つき合おう」と言った言葉はなかったけど、2人にとってその日が交際スタートした日だと思っています。
── 金子さんが20歳、旦那さんが46歳のときに交際がスタートしました。年齢は27歳差ですが、気になりませんでしたか?
金子さん:数字にすると気になりますが、一緒にいると全然、気にならなかったです。しゃべっていてもジェネレーションギャップは感じないし。若い子だと「みんなに合わせなきゃ」みたいなのあるじゃないですか。私は流行りの音楽や服装、スタバの新作とかYouTube、TikTokとか全然追いきれてないんですけど、主人ぐらいのほうが流行に流されなくて、楽でいいなって思ったんです。
それまでには同世代の方とおつき合いしたことがありました。ただ、そのときは「こんなこと言ったら傷つくんじゃないか」「私が彼女として尽くさないといけないんじゃないか」といろいろ考えすぎてしまったんですけど、主人といるとそんなことまったく気にならないんです。自分をすべてさらけ出しても、この人は私のことを好きだよねって思える安心感がありました。
── ふたりでいるときは、どんなふうに過ごすことが多かったですか?
金子さん:お互い食べることが好きなので、「今日はあの店に行こう!」と決めて目的地の近くで買い物をするとか。主人はディズニーランドも好きで、多いときは月1回くらい行きました。水族館や動物園にもよく行きましたね。私がというより、主人の感覚が若いんだと思います。
── ご家族にはふたりの交際について、どのようにお話しされましたか?
金子さん:母には交際がはじまったときに伝えましたが、「相手は40代です」って言い方をしました(笑)。その後、私と主人と母の3人で、カフェで会うことになって。駅で待ち合わせをしていましたが、母が私の姿を見るなり駆け寄ってきたんです。私の数メートル後方に立っていた主人を見て「あの金髪の人じゃないよね?」と言うので、「あの金髪です」と(笑)。
カフェに入って1時間くらい話をしたのかな。主人が「交際させてもらってます」みたいなあいさつをして、その日は終わり。「交際は反対しないけど、結婚はよく考えなさい」と後日、母は言ってましたね。母は主人のひとつ年上で、私の両親は17歳差でした。母は初婚でしたが、父は離婚歴があって子どももいるんです。母は家族関係でいろいろ気をつかうことがあったと思うので、娘にはできれば苦労しない選択をして欲しかったんだと思います。
父は、母を通して話を聞いていたはずですが、娘の父として思うことがあるのか会いたがらず。主人が車で家まで送ってくれたときに、父は玄関先から、主人が車の中から一瞬、挨拶するくらいでした。