きっかけがないと結婚できなかったから
── そこから結婚の話はどのように進んだのですか?
金子さん:交際が始まる前から、「つき合うんだったら結婚が前提、ずるずるつき合うつもりはない」と主人には伝えていたんです。私は結婚以上にとにかく子どもが欲しくて、20代前半で2、3人は欲しかった。小さいころからお母さんになるのが夢だったんです。主人も47歳だったし、子どものことを考えたら早いほうがいいだろうと。ただ、結婚するにはきっかけがないと無理だろうと思い、子どもができたら結婚しようってなったんです。結局、交際から1年たらずで妊娠して、すぐに両親に報告しました。
── どのように伝えたのでしょうか。
金子さん:電話で「報告があります」とまず一報を入れて。この時点で両親もわかっていたみたいで。実家で報告したときも「やっぱりね」という感じだったのかな。お腹の子にも聞こえてるから絶対、反対はしないと決めていたみたいでした。両親も授かり婚なんですよね。ちなみに私の祖父母は主人の両親よりも年下です。祖父母に伝えたとき結構驚いていました。主人の実家はそもそも結婚を諦めていたので、驚きとともに孫までできて大喜びでしたね。逆に「本当にいいの?」って義理の母から何度も聞かれたくらいでした。その後、2015年に結婚し、翌年第1子を無事出産しました。
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結婚後、3人の子どもを出産した金子さん。家族が増えたことで夫婦の関係性は変化していったそうです。お互い子どもに向き合っているため、交際当初のように旦那さんが金子さんを「かわいい」とほめる回数は減ったそうですが、「今はそれで十分」と語るほど、家族5人でかけがえのない日々を過ごしています。
取材・文/松永 怜 写真提供/金子 南