『おみやさん』のアシスタントプロデューサーとの運命

── 櫻井さんは2003年に結婚されています。旦那さんとの出会いは、その『おみやさん』の現場だったそうですね。

 

櫻井さん:『おみやさん』は京都で撮影していたのですが、当時の夫はアシスタントプロデューサーとして現場に参加していました。アシスタントプロデューサーの仕事は俳優さん周りを補佐することが中心になるので、私も彼となんとなく世間話をしていたんですね。そうしたら、ふたりとも東京では同じご飯屋さんに行っていて、お互いに住んでいる家も1本道でつながったところにあることがわかったんです。

 

── まさに運命ですね。

 

櫻井さん:それで楽しくなってしまって(笑)。「今度、一緒にお食事に行きましょう」となったのがおつき合いを始めたきっかけでした。

 

── ご結婚されたときには『おみやさん』の第2シーズンの放送が始まっていました。旦那さんとはいわゆる職場結婚だったと思いますが、第2シーズン以降も旦那さんは『おみやさん』の現場に関わられていたのでしょうか?

 

櫻井さん:いいえ。私と結婚してからは『おみやさん』を離れて、別のドラマ制作に携わっていました。

 

── 当時の櫻井さんは『おみやさん』シリーズだけでなく、『特命係長 只野仁』シリーズへの出演も決まっていたと思います。お仕事が順調ななかで結婚を決意するのは、勇気がいりませんでしたか?

 

櫻井さん:私は少なからず結婚願望があったので、そこに関して悩むことはありませんでした。夫と出会う前から自分の家庭を持ちたい、子どもを産みたいという気持ちがあって、その願望が高まっていたときに夫と出会ったので、タイミング的にもよかったんだと思います。

 

── 先ほど渡瀬恒彦さんのお名前が出ましたが、渡瀬さんはおふたりの関係をご存じだったのでしょうか?

 

櫻井さん:ご存じなかったと思います。なので、結婚が決まったときに夫と夫の会社の上司と一緒にご挨拶に伺ったのですが、「そうか、お前らが!」と驚きながらも、すごく喜んでくださいました。