やっぱり言霊「ネガティブになりそうになったら」

──「運を引き寄せる」ために、ふだんから心がけていることはありますか?

 

川合さん:言葉には言霊が宿ると言いますよね?だから、嫌なことがあっても、なるべくネガティブな言葉は使わないようにしています。たとえば、僕は背が高いから外出先で頭をぶつけることもあるんです。でも、そんなとき「なんだよ、こんなところに柱なんてたてやがって」なんて、文句は言いません。「いてて…でも、ありがとうございます」と、感謝するようにしているんです。

 

── どういう意味でしょう?

 

川合さん:ちゃんと気をつけているのに頭をぶつけたということは、何か意味があるのかもしれないと考えるんです。もしかしたら「最近調子乗っていないか?」って、神さまかご先祖さまかわからないけれど、誰かが教えてくれたのかもしれない。「俊一、ちゃんと謙虚に生きろ」って。

 

── アクシデントすら、自分を顧みる機会にする、と。その発想はなかったです。

 

川合さん:そういう考え方をすると、運は変わると思うんですよね。不運を不運ととらえないのが、運気をよくするコツなのかもしれません。

 

取材・文/西尾英子 写真提供/川合俊一