絶対に一生許さないと思った事件

宮本里歩
妊娠中の宮本さん

── しゅんしゅんクリニックPさんは芸人でありながら医師でもあるので、普段から心強い存在かと思います。

 

宮本さん:そうですね。ケガをしたときの応急処置を教えてくれたり、生理痛がつらいときに婦人科系の検査を進めてくれたりと、医師であるからこそ頼れるときは多いです。子どもを産んでから、ますますそう感じます。子どもの具合が悪いときも、どこの科に行ったらいいか、いつも通っている病院がお休みのときにどの市販薬を選べばいいかなどを教えてくれます。心身ともにしんどいときに助けてくれる、心強い存在ですね。

 

ただ、出産のときの恨みは一生忘れません。

 

── なにがあったのでしょうか?

 

宮本さん:出産は和通分娩で行ったのですが、夫が立ち会い可能な日に、運よく陣痛がきました。病院に行くと陣痛が徐々に強くなってきたので途中で麻酔を打ってもらったのですが、アレルギー反応からか麻酔後に40度近くまで体温が上がってしまい…。私は熱かったのですが、夫は寒いと言ってクーラーの温度を上げて、私の上着をお布団代わりに羽織り、横でグーグーと寝てしまったんです。

 

── それはひどいですね!

 

宮本さん:私は熱が出てつらいし痛みもあるのに、全然起きなくて…。このことは絶対に一生許さないと思いましたね。本人にそれを伝えると、「そんなことした?」と覚えていなくて。ああいうシーンでは医師ではなく、よく聞く「出産の恨みあるある」に当てはまるひとりの男性なんだなと思いました。

 

ちなみに夫は普段、泣くことはないのですが、子どもが生まれたときはやたらと目をしばしばさせて泣いたんです。無理に泣こうとしてる?と思い、おもしろくて私の涙が引っ込みました。