つき合って4、5年で破局も

── 今でこそ「お似合いのふたり」という印象ですが、江口さんは、幼稚園から短大まで東洋英和女学院出身という生粋のお嬢さま。たけし軍団の一員として破天荒なイメージのある枝豆さんとの組み合わせに「美女と野獣」なんて声も…。
江口さん:今でも「なんで?」ってよく聞かれます(笑)。お互い周りにいなかったタイプだったんでしょうね。夫は取材でよく「ほかの女の子と違って、家でじっと俺の電話を正座して待っていたんです」なんて言うんですけど、「そんなわけないだろ」って(笑)。たしかに、夜遊びするようなタイプではなかったですけどね。
── 江口さんご自身は、枝豆さんのどんなところに惹かれたんですか?
江口さん:最初は「芸人さんだし、遊び人でいい加減なのかな」と思っていたのですが、知れば知るほど真面目で男気がある人だとわかりました。自分をしっかり持っていて、父親以外で初めて「尊敬できる」と思えた男性だったんです。誰かの悪評を聞いてもうのみにせず、自分の目と耳でたしかめてから判断する。噂に流されず、本質を見極めようとする姿勢や、理不尽なことには黙っていられない正義感の強さにも惹かれました。つき合い始めたのは私が21歳で彼が30歳。9歳年上で、いろんなことを知っていて、何を聞いてもきちんと答えてくれる。その頼もしさも魅力でしたね。
── 結婚前に一度、破局されたことがあったそうですね。どんなきっかけで復縁されたのでしょう?
江口さん:つき合い始めて4、5年経ったころ、私は結婚願望があったけれど、彼はまだそうじゃなくて。「いい人ができたらそっちに行っていいからね」と言われていたんです。将来を考えた末、別れを決意。思いを絶ち切るために電話に出ないようにして、事務所から紹介された男性とデートもしました。でも、らっきょさん達から「ともみちゃんと別れたら白髪が一気に増えたよ。戻ってあげて」と言われ、気持ちが揺れていたんです。
そんなある冬の早朝、彼から久しぶりに電話がかかってきたんです。「こんな時間にどうしたんだろう」と思いながら電話に出ると、「雪が降ってるよ」と言われて。カーテンを開けたら、彼が車で来ていて、「よかった…やっと顔が見られた」と電話越しに言い残して帰って行きました。
── 「雪が降っているよ」なんて、まるで韓流ドラマのワンシーンのようですね。
江口さん:意外とロマンチックなところ、あるんです(笑)。でも、その瞬間、「ああ、やっぱり好きなのはこの人だな」と確信し、よりを戻しました。