結婚29年。芸能界きってのおしどり夫婦・江口ともみさんとつまみ枝豆さん。「美女と野獣」とも呼ばれたふたりの交際は4、5年目に1度破局を迎えています。そこから、今に至るまでには、まるでドラマのようなエピソードがありました。(全2回中の1回)

曜日別の女がいるような男だから

江口ともみ
2024年。28回目の入籍記念旅行で

── タレントやキャスターとして幅広く活躍する江口ともみさん。たけし軍団の夫・つまみ枝豆さんとは「おしどり夫婦」として知られ、YouTubeやSNSでの仲睦まじい姿もたびたび話題になっています。おふたりは番組共演がきっかけで知り合ったそうですが、結婚に至るまでのなれそめから伺えますか?

 

江口さん:出会いは『パオパオチャンネル』(テレビ朝日系)という子ども番組でした。夫は井手らっきょさん達と一緒に、黒の全身タイツ姿で子ども達のゲームの邪魔をする役、私は子ども達を応援する水着のお姉さんのひとりだったんです。ただ、番組の放送中はあまり接点がなく、ふたりっきりで話をしたのは、番組終了後の打ち上げが初めて。その帰りに、らっきょさんがみんなを車で送ることになったんですが「定員オーバーだから全員乗れない」と言われて。すると夫から「お前は朝の5時までつき合え」と言われたんです。

 

そこで初めてじっくり話をしたのですが、お互い「車好き」という共通点があることがわかり、F1の話題で意気投合。当時、彼が番組の企画でレースをやっていて「今度サーキットに練習走行を見に来る?」と誘われたんです。そんな機会めったにないから「行ってみたい!」と答えたのが、「引っかかった」きっかけでした(笑)。

 

── たけし軍団の勢いがすごかった時代です。プライベートもさぞかしにぎやかだったかと。

 

江口さん:みんなイケイケで、ブイブイ言わせていました(笑)。まだ携帯電話がない時代。私は実家暮らしだったので、「じゃあまた今度ね」と言われても、次いつ連絡が来るかわからなくて。いつも突然「今から空いてる?」と電話で誘われることが多かったですね。彼の周りにはいつも女の子がいて、ガダルカナル・タカさんからは、「お前は普通のお嬢さんなんだからコイツはやめておけ。曜日別の女がいるような男だから」って忠告されました(笑)。

 

── それを聞いたら、警戒して引いてしまいそうな気もしますが…。

 

江口さん:実はその前につき合っていた人が束縛の激しいタイプだったので、その反動があって「むしろそれくらい自由な人の方が気楽かも」と思って。それに当時は「遊びも芸の肥やし」という空気がまだあって、芸人さんってそういうものだと思っていたので、あまり抵抗がなかったんですよね。