包丁を使って料理するのも全然怖くない

── 現在の視力の状態はどのような感じなのでしょうか?

 

濱田さん:たとえば、家電の電源ボタンの小さい光はわかりませんが「部屋全体が電気ついてて明るい」とか「外が夜やから暗くなってんな」みたいな感じで、明るさはわかります。

 

── ひとり暮らしをされているそうですね。

 

濱田さん:たまに親が来てくれることもありますが、料理なんかも自分でやっています。料理って言えるほど手の込んだことはしてないですけど、野菜を自分で切ってひとり鍋とか味噌汁を作ったりします。包丁を使うことも、思春期のころの「目覚めたら見えなくなっていたらどうしよう」という気持ちに比べたら全然怖くないですし、火加減もカセットコンロの音でわかるので全然大丈夫です。

 

── では、料理はすっかりお手のものですね。

 

濱田さん:そうですね。でも、家事のなかでも掃除は苦手かもしれません。自分で綺麗になってるかどうかわからないんでね。コロコロやクイックルワイパーで掃除をするんですが、たまにテレビの裏にハムスターぐらいの大きさのホコリの塊があったりして(笑)。