何をやっても人並み以下…そんな人生を歩んできた桜葉はるな(25)と、若干33歳で2つの部を率いるリーダー・右京伊織。同じ会社で正反対のポジションを歩くふたりの人生が交錯した、ある夜の出来事です。

 

停電のためオフィスに閉じ込められ、苦手な上司・右京とふたりきり。しかも、エレベーターに閉じ込められている人がいることが発覚し、右京は自力でなんとかしようと奮闘します。万策尽きて悩む右京を励ましたい一心で声をかけ続けるはるな。ふたりの距離が徐々に縮まってきて──。

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第7話「なんだこの気持ちは」毛嫌いしていた人の別の顔に混乱するも「最後のひと言に耳を疑った」

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集中力を取り戻し、なんとかシステムトラブルを解決に導いた右京。優秀な兄への劣等感を打ち明けられ、一瞬、親近感を覚えたはるなでしたが、やはりデキる男であることに変わりはありません。「部長の天才ぶりを再確認しました」と称えるはるなに対し、右京は「考えを切り替えられたのは桜葉のおかげだ」と素直に感謝の気持ちを伝えました。

 

ずっと届かないと思っていた背中が、今夜は少しだけ近づいたような気がした──そのとき、心にともった小さな灯。はるなは、それが何かを、まだうまく言葉にできずにいます。

 

作/anten-sora