高橋メアリージュン&ユウ姉妹の母・ペンさんは、底抜けの明るさで人生をポジティブに歩んできたそうです。「後悔したくない」と62歳で叶えた念願だった夢とは──。(全2回中の1回)
「心配ない」他人を許して受け入れていけば
── 長女のメアリージュンさんと次女のユウさんは芸能界で、長男はアーティスト、次男はサッカー選手として、それぞれ活躍しています。4人のお子さんへの愛情表現は欠かさないそうですね。
高橋さん:子どもたちにハグやキスは基本です。息子たちが大きくなってからは「マザコンみたいで嫌や!」と言われていたのですが、長男はアメリカから帰国してから向こうの文化に慣れて大丈夫になりました。今でも長女のメアリージュンは、最後に必ず「I love you,お母さん」と言って電話をきりますよ。家族同士でも愛情や感謝を伝えるのは大切なことだと思います。

── 反抗期があったお子さんはいませんでしたか?
高橋さん:長女のメアリージュンですね。些細なことで言い合いになって、なかなかきかないので私が彼女の手をパチンとしたんです。そしたらまだデビュー前だったメアリージュンが「女優の手を叩くなんて!」と言って、ケンカしたのを覚えています。次女のユウはそういうことはなく、なんでもいうことを聞くタイプだったと思います。子どもの思春期ならではの葛藤も、成長の証だと思って正面から受け止めて向き合うようにしていました。
── 人生のモットーを教えてください。
高橋さん:私はどんなときも「心配ない、なんとかなる」の精神で生きています。どんなことにもネバーギブアップ、何があっても諦めずに取り組むようにしていました。耳に入ってくる悪い話はなるべく聞かないようにして、他人を許して受け入れていけば、いい運がどんどん入ってくると信じていますし、本当にそうなっていきます。
── 素敵です。お母さんに似て、お子さんのなかでいちばんポジティブなのは誰ですか。
高橋さん:やっぱり長女のメアリージュンですね。家族にも「大丈夫よ、なんとかなるよ」とよく言っているのを聞きます。自分でも「私最近、お母さんみたいになってきた〜」と言っています(笑)。
── ペンさんは働くことが好きだそうですね。
高橋さん:子どもたちが小さいころからレストランなどでアルバイトをしていました。次女のユウが6歳のときに、「お母さんっていつ寝てるの?」って聞かれたこともあったくらい、とにかく家でボーっとしているのが嫌いで、体を動かしていることが好きなんです。毎月25日の私の給料日には必ず子どもたちを外食に連れて行きました。