一歩踏み出す力はどこからくるのか

スザンヌと息子
息子との癒やしの時間      

── スザンヌさんが、お子さんと一緒にラップバトルを?

 

スザンヌさん:まさか私も子どもと一緒にラップを見に行く日がくるとは思いませんでした(笑)。でも、意外と親子連れもいるんです。「トイレに行くからここにいて」と親御さんが言っているのを見て、「じゃあ、私がお子さん見てますから」みたいなやりとりもあったりして。6人ぐらいまとめて子どもの面倒を見ていました(笑)。

 

息子がラップ好きになってよかったなと思うのは、言葉に興味を持つようになったこと。ただ、「ねえママ、『天上天下唯我独尊』ってなに?」と難しいことを唐突に聞かれたりして焦ります(笑)。

 

── たしかに、ラッパーには語彙力が必須ですよね(笑)

 

スザンヌさん:ラップって難しい言葉が多いんですよね。だから、子どもと一緒に調べたりして、それはそれで勉強になっていいかなと(笑)。

 

── 好奇心が旺盛で、行動力がある。スザンヌさんの「一歩踏み出す力」は、どこからくるのでしょう?

 

スザンヌさん:昔から「何でもやってみる」がモットーなんです。これまでたくさん失敗をしてきているし、恥ずかしかったことも山ほどあるとは思うのですが、じゃあ今、その詳細を思い出せるかといえば、意外とそんなことはないなって。要は、失敗したって、そのうち忘れてしまうのだから、躊躇せずにやりたいことをやったほうがいいよねという考え方です。

 

私の好きな言葉に「足踏みしていても、靴底は減る」というものがあります。足踏みしていても歩いていても、どうせ靴底が減るなら前に進むほうがいい。そういう気持ちで行動していると、意外と違う世界が広がって、人生が充実していくことをこれまでの人生で身を持って経験してきているので、「とりあえずやってみる」「動いてみる」は大事だと思っているんです。選択に迷ったら、ワクワクするほう、「安定」よりも「挑戦」を選ぶようにしています。また、母の影響もすごく大きいですね。