結婚願望がない私がまさか結婚するなんて

── 結婚に対しての憧れや結婚願望は強いタイプだったのですか。

 

栗原さん:周りには結婚して子どもがいる友達もいますし、かつてのバレーボールの仲間もママになって頑張っていますが、きっと私は子どもを持たずにずっとシングルでいるんだろうなと思っていたんです。そもそも結婚願望がまったくなく、ひとりの人生も楽しいよというタイプで。そんな私がまさか結婚するなんて、自分自身がいちばん予想していなかったんですよ。

 

── そんな栗原さんが旦那さんと結婚しようと思ったのはなぜだったんでしょうか。

 

栗原さん:主人からおつき合いしてくださいと言われたとき、長年スポーツで体を酷使してきたから、きっと不妊だと思うと伝えたんです。不妊治療で子どもを授かった知人の経験談もたくさん聞いていて、それに耐えられる自信もなかった。だから「将来子どもを持つことを望むなら私では難しいと思う」と彼にはっきり伝えたんです。「おつき合いをするんだったら、違う方のほうがkoukiさんを幸せにできると思います」って。

 

── 旦那さんの反応はいかがでしたか。

 

栗原さん:腑に落ちない顔をしていましたね。「僕はメグちゃんと一緒にいたいのに、なぜ子どもの話になったの?」って。夫婦2人で過ごしていて、いずれ子どもが欲しいとなったときには、養子という選択肢を考えてもいいと思う。なぜそれほど子どもにこだわって、つき合うとか、結婚するとか決めないといけないのかと言われたんです。

 

子どものような顔で聞いてくる彼を見て、「この人はすごくおもしろい観点を持っている人だな」と思いました。「養子は海外では普通のことだし、メグちゃんの家に猫が3匹いるけど、血が繋がってない子たちだけど仲よくしてるでしょ?家族ってそういうもんじゃないの?」って。そういった考えもあるんだなと思いましたね。

 

── ご夫婦の間ではそんなお話もされていたんですね。

 

栗原さん:実際におつき合いをすることになったんですが、2024年中に籍を入れて、もし子どものことを考えるのであれば来年あたりにチャレンジしてもいいと考えていたんです。とりあえず、自分の卵子や体がどういう状態なのかを来月検査しようかなと考えていた矢先に、妊娠が発覚したんです。