元プロサッカー選手の大久保嘉人さんと妻の莉瑛さん。妊娠を機に病気が発覚した際、夫と子どもが丸刈りにしたエピソードを「私に寄り添ってくれた」と振り返ってくれました。(全3回中の2回)
「けんか好きだよなぁ」
── 夫の大久保嘉人さんは2021年にプロサッカー選手を引退されました。その後、多方面で活躍されていますが、何か変わったことはありますか。
大久保さん:まったく何にも変わっていないです。今はタレントの仕事もしているのですが、家ではまったく一緒ですね。特に芸能人ぶることもなく(笑)、昔から変わらず、負けず嫌いのサッカー少年のままという感じです。
私は夫の芸能の仕事にタッチしていないのですが、タレントの仕事も楽しんでいるようです。私も子どもたちが作ってくれたご縁のママ友とのつき合いや学校のPTA活動も楽しんでいるので、それぞれにコミュニティがあるのもいいなと思いますね。
── ちなみに旦那さんから見た莉瑛さんはどう映っていると思いますか。
大久保さん:絶対、「変わった」と思っているでしょうね(笑)。子どもが増えるにつれて強くなった自覚もあります。夫に任せたいと思う気持ちはあるんですが、その結果、大変なことになることも経験上わかっているので。そうしているうちにこちらがどんどん強くなってしまったという感じです。
夫とはよくぶつかりますし、けんかも絶えません。夫からは「けんか好きだよなぁ」とよく言われるのですが(笑)、たしかに本音を知るために議論をするのは嫌いではないんです。普通に会話をしていたはずなのにお互いにだんだん熱くなってしまうことが多いのですが、たまに意見が一致することもあります。でもこれは夫に限らず「きっと同じ気持ちだろう」と思っていても、実は別のことを考えていることもあるので、人は誰であってもきちんと話してみないとわからないと思っています。
── もともと、旦那さんとは高校時代に知り合ったそうですね。
大久保さん:サッカーが上手な子たちが集まったサッカーアカデミーに夫が入っていて、その指導者が私の父でした。今も父は監督という立場で、現役で中学生を見ています。それに私の弟が、夫の高校の後輩で。夫のことは弟がしょっちゅう話をしていました。なので、私よりも先に父や弟が夫と出会っているんです。存在は知っていたものの、知り合ったのは高校の終わりころで、そのあとおつき合いを始めました。でもそれも、私の親友と夫の親友がつき合うことになったのがきっかけで。つまり、あまりもの同士がくっついたんですよ(笑)。
私は学生時代はソフトテニス部に入っていたのですが、運動は得意ではなく、主に生徒会活動をしていました。ずっとサッカーをしていた夫とは真逆の高校生活を送っていたと思います。夫は生徒会という組織があることも知らないような感じだったので、お互いが過ごしてきた環境を「信じられない」と言い合ってきましたね。