いい加減ゲストの名前を先に教えてくれても
──『しゃべくり007』といえば、共演者同士もすごく仲がいいそうですね。
福田さん:しゃべくり終わってから有田さん、堀健さん(堀内健)、(原田)泰造さんと俺で絶対ご飯行くんですよ、今も。もう10年以上続いてるんちゃうかなって思うけど、なかなかそんな番組ないんで。収録終わってからおっさん4人で毎回行くとか。
── どんなお話をすることが多いですか?
福田さん:基本的に収録の答え合わせですね。あの番組って事前にゲストを知らされないし、台本もない。だから、みんなどうしたらいいかわからなくて。突然、わけわからんこと言い出す人も。特に堀内さんなんですけど(笑)。
だから、ご飯の時間は「あれなんやったん?」「あれは助かった」「あれ、ありがとう」とか、ダメ出しというより基本的には褒め合いですね。「ムリやと思ったけど意外とウケててよかったな」とか。これだけ売れてる皆さんでも悩みながら、考えながらやってる。みんなそんな感じなんやって思えました。
── やはり、扉を開けるまでゲストは知らされていないのでしょうか。
福田さん:はい。今もそうですね。ゲストが扉を開けたら、いちおうカンペが出るんですけど、それまでわからない。「今、10代で人気のグループです!」と紹介されたりすると、「顔は知ってる」「あの番組出てた子だ」ってようやくなるんです。でも、以前スタッフさんが新人の方で、しばらくカンペが出ないときがあって。そのときは「すごいテレビに出てるよね」とか、ふんわりしたコメントでどうにか繋いだことがありました(笑)。
番組が始まったときは俺らが30代、くりぃむしちゅーさんも、ネプチューンさんもそれくらいだったと思うけど、今は最年少の僕が今年49歳。今は扉が開いてゲストが出てきても、さすがに驚くことはないですよ。絶対年下だし。逆になんでまだゲスト教えてくれへんかなと思うんですけど(笑)。まぁ、それはそれでずっとやってきてるからええかな。しゃべくりもそうだし、これからも楽しくやっていけたらいいなとは、思ってます。
PROFILE 福田充徳さん
ふくだ・みつのり。1975年生まれ。京都出身。幼稚園から幼馴染だった徳井義実と1998年チュートリアルを結成。2006年にM-1優勝。2016年に結婚し、現在は1児の父。
取材・文/松永怜 写真提供/福田充徳