プライベートでは育児に奮闘する、お笑いコンビ・EXITのりんたろー。さん。妻の子育てや家事への負担を減らそうと奮闘するも、裏目に出てしまうこともあるそうです。(全3回中の3回)
産後は妻とケンカになることが
── 昨年秋にお子さんが産まれてから、働き方の変化はありましたか。
りんたろー。さん:育休ではないですが、生後1〜2か月は深夜にかかる仕事は休ませていただいていました。相方のかねちー(兼近大樹さん)にひとりで出てもらうこともありましたね。「今はやれることをやってあげてください」と言ってくれています。それに名前も候補のなかから、かねちーに決めてもらいました。
── 仕事のパートナーからの支えは心強いですね!
りんたろー。さん:妊娠中に杏ちゃん(妻の本郷杏奈さん)が出血したことがあったんです。急に電話がかかってきて、ぼくたちも初めてのことなのでバタバタしてしまって。そのときもかねちーは「ここは大丈夫なんで、すぐ行ってください」と言ってくれて。仕事を切りあげてすぐ病院に向かいました。その後、妻の体調に問題なく、出産を迎えられました。頼り甲斐があるので、本当に助かりました。妊娠、出産、子育ては予想外のことが起こりますね。
── 産前産後の母親はホルモンバランスの影響を受ける方も多いですが、夫の立場としてもさまざまな環境の変化があって夫婦で大変な時期ですよね。
りんたろー。さん:女性のホルモンバランスに関しては同僚から事前に聞いていたんですけど、そうは言っても割りきれることと、こっちにも余裕がないときとがあるので、ケンカになってしまうこともありました。妻が産後で大変な時期なのに、「いやいや、こうじゃん」と理詰めのような言葉をかけてしまったことがあって。そんなこと言っても意味がないのに、お互いに初めての育児でだいぶ余裕がなくなってしまって。些細なことにもピリピリしてしまって、申し訳ないなと思っていました。
妻の力になろうとするも「二度手間になる」
── 夫婦で家事や育児の分担はどうされていますか。
りんたろー。さん:分担したいと思っているんですけど、子どもの成長時期によってそれができないことがあります。たとえば、ぼくが抱っこして寝るときもあれば、妻でなければだめなときもある。授乳に関してはぼくは絶対に変われないので、それ以外の部分で頑張ろうと思うんですけど、どうしても妻の比重が大きくなってしまうのは難しいなと感じています。
家にいるときに、ぼくにもできることがあるかなと思って、子どもを抱っこ紐で抱っこしながら洗い物をしたり、洗濯をしたりして妻の帰りを待っていたことがあったんです。でもやっぱり「やったぞ感」が顔に出てしまうらしくて。「これだけできたよ!」じゃないですけど、褒めてほしそうな表情が出てしまっているらしく。これは旦那さん側に伝えたいですね。家事も子育ても、奥さんのためを思って何かをするなら、絶対に表情は変えてはいけない(笑)。奥さんからしたら毎日当たり前にしていることをしただけですからね。それに、食器は洗い残しが結構あって、「二度手間になる」とも言われました。日々勉強です。