2022年に写真集『FUJI AYAKO』を発売した藤あや子さん。60歳を過ぎてから水着や美しい背中を披露した写真集を出した背景や、周りの反応とは。(全5回中の4回)
エッセイ本だけのつもりが…
── 2022年に発売された写真集『FUJI AYAKO』では、水着や白シャツにショーツを纏った藤さんの美ボディが話題となりました。写真集を発売したきっかけを教えてください。
藤さん:実は初めは写真集ではなく、デビュー35周年記念のエッセイ本を出してみませんか?というオファーでした。エッセイ本なので写真もちょっとですと聞かされていたので、それならぜひと思ってお引き受けしていたんです。
ただ、初めの打ち合わせの時点から、「こちらが衣装です」と紹介されたのは白いシャツと黒いパンツ、それに水着だけで、衣装ってこれだけ?みたいな衝撃でしたよ。この衣装で写真撮られるの?と一瞬ひるんだのですが、でもエッセイ中心で写真は小さく載るという話しでしたので、まぁ、それぐらいの写真の大きさなら大丈夫でしょうと、その時は楽しく撮影に臨んでいました。
それが、撮影を続けるうちに「写真集もいいんじゃない?」と盛り上がってきて、このような作品として出版することになりました。
── ファンの方からの反響も大きかったのではないでしょうか。
藤さん:特に女性からの反響は大きかったです。サイン会では私と同世代の女性が「あや子さんの影響で私もお酒を辞めてトレーニングしたら、これだけスタイルよくなりました」って、バッときれいにポーズとってくださった方もいて、「いい影響を与えられたのかしら?」なんて思ったら嬉しかったですね。そんな皆さんの笑顔を見て、写真集を出して本当によかったなと思いました。
── ちなみに写真集を見た時の旦那さんの反応はいかがでしたか?
藤さん:初めて写真集の話しをした時は一瞬固まって「え、水着も見せるの…?」と言われたのですが、できあがったものを見せたら「艶カッコいいね」と褒めてもらえました。
── 写真集に向けてどのようにカラダづくりをしましたか?
藤さん:自分でいうのもなんですが、日ごろからのトレーニングの賜物で、写真集に向けて特別にしたことはまったくないです。「私なんでここまで自分を追い込んでるんだろう」って思うぐらい、普段からトレーニングをしているので。
ベースはヨガで、これは歌手としての声を維持するために10年以上前から続けています。あとは、毎日シャドーボクシング100回に、キッチンのカウンターにつかまって行う斜め腕立て伏せとスクワットを30回ずつ。これでも回数を減らした方なんですよ。前は200回と50回ずつやっていましたから。でもちょっとムキムキになってしまったのと、さすがに息もあがって疲れてしまうので控えるように。
── シャドーボクシングといえば、キックボクシングのジムにも通っているそうですね。
藤さん:はい。レッスンは約1時間、アップから始まってストレッチマシンを多めに取り入れて、そのあとミット打ちです。パンチにキックに膝蹴りなどをトレーナーさんと一緒にやっていますよ。
キックボクシングって体もきついのですが、結構頭も使うんですよ。脳トレにもなっているので、おすすめです。