俳優の相武紗季さんは現在、3歳と6歳のお子さんの子育て中です。仕事との両立のために変えてきた働き方やお子さんのモチベーションを上げるための秘策について伺いました。(全3回中の2回)

素直な長男とパパの扱いが上手な長女

── プライベートでは、3歳の娘さんと6歳の息子さんの母親でいらっしゃいます。お子さんはそれぞれどんな性格ですか。

 

相武さん:2人ともぜんぜん違います。お兄ちゃんは素直でまっすぐ。娘は、賢いといいますか、器用だなと思います。欲しいものをおねだりするときも、お兄ちゃんの場合は「これ買って」とダイレクトに夫や私に言ってくるのですが、娘は夫にだけ、「ママとお買い物に行ったらね、すごく可愛いもの見つけたの。パパ、今度一緒に行く?」と話すんです。パパと出かけるたびにいつの間にかおもちゃが増えています。決して「買って」と言わないのも、パパの扱い方が上手いなぁと思いますね。

 

相武紗季さん
「面影ある!」七五三で赤い着物姿の相武さん

── すごいですね!(笑)。お子さんがご自身に似ていると感じるところはありますか。

 

相武さん:娘のわかりやすい内弁慶や勝気なところは私に似ているなと思います。私も姉がいて、第二子というところで共通する部分があるのかもしれません。お兄ちゃんは、こっそり自分のしてみたいことを見つけて淡々と準備して、突然みんなをびっくりさせるところがあるのですが、それは私に似ていると思います。

 

── 子育てを通じて身についたことは何ですか。

 

相武さん:元々スケジュールを組んで、それをこなすことは好きだったのですが、さらに高密度なスケジュールを組めるようになりました。子どもの送り迎えや習い事の合間に、どこでスーパーや薬局に買い物に行くかとか、子どもが風邪をひいていたら、何をキャンセルして、事前に電話してから病院に行くとか。

 

予定だけではなく、食事に関してもそうです。「この日は予定が詰まっているから温めるだけで食べられるものを作っておこう」と事前に準備もします。スケジュールをやりくりするスキルは上がったと思います。それに、タスクがすべて完了した日はやり切った達成感もありますね。頑張った日は「ビールが美味しい!」と思いながら夜を過ごしています。

子どものモチベーションはカレンダーで上げる

── スケジュール管理は何で行っているのですか。

 

相武さん:携帯に入力して、手帳にも書いています。やっぱり手で書いた方が頭にも残るんです。書いたものをコピーして貼ることもあります。私が書いていると子どもたちも気になって「ママ、何書いているの」と聞かれるので、今は家に大人用と子ども用のカレンダーがそれぞれあるんです。息子はひらがなとカタカナを書けるようになったので、私が書いたことを書き写しています。「何曜日は何時から習い事」というふうに、自分のスケジュールを書いていますよ。

 

── 子どもも自分で予定を把握できそうでいいですね。

 

相武さん:そうなんです。それに、学校の遠足やお友達の誕生日会というような予定があるとその日を楽しみにしているんです。毎日を頑張るモチベーションになって、日々をわくわく過ごせるのでおすすめです。

 

── まるでサンタさんが毎月来るようです。

 

相武さん:子どもって、友達と遊ぶ予定があるだけで、サンタさんが来るくらいの気持ちで過ごせるんですよね。この日は誰々と公園に行くとか、ランチは○○、と決めて書くだけで頑張れるので、いい効果があるなと思います。

 

相武紗季さん
リゾートワンピ姿でリラックスタイムを過ごす相武さん

── お子さんたちにはどんな大人になってほしいですか。

 

相武さん:自分のしたいことを見つけてほしいです。いろんな職業や働き方に触れて、自分はどういう職業や働き方をしたいかというのを見つけてもらえたらいいですね。ここでこれをするしかないと選択肢を狭めるのではなく、自分でしたいことを、できる場所でやってみようというようなフットワークのある大人になってほしいなと思います。