「ごはんと旅は人をつなぐ。」をテーマに、おいしいごはんや素敵な旅を通じて、人と人を繋ぐ。そんな活動をしている料理家・ダーダこと山田英季さんによる、連載エッセイ。山田さんの「今これが食べたい」を、作っているときの熱量も一緒にお届けします。今回ご紹介いただくのは、春らしい緑が食べられる、「アスパラの竜田焼き」です。

#37 春らしい緑を食べる「アスパラの竜田焼き」

 

すっかり春になりました。今年は、早めから花粉症と戦いましたが、今は落ち着いています。花粉症のみなさまも、そうでないみなさまも、お疲れ様さまでした。

 

さて、春になると、いきいきとした緑の野菜たちが、スーパーや八百屋に並びます。そのなかでも僕が好きなのがアスパラです。今回は、新鮮なアスパラを竜田焼きにしたいと思います。

 

 

まずは、アスパラの硬い部分の皮をむき、3等分に切ります。

 

次に、アスパラを水に潜らせて、片栗粉をまぶします。水をつけることで、衣がしっかりつきます。

 

 

アスパラを焼きます。フライパンでごま油を温め、炒めるというよりは弱火でじっくりと焼肉のように返しながら焼いた方が、衣が剥がれずに焼けます。じっくり焼くことで余分な水分が抜けて、凝縮したアスパラの味が楽しめます。

 

 

焼き上がったら、塩をかけてできあがり。しょうゆや、七味唐辛子をかけて美味しいですし、マヨネーズもおすすめです。

 

普段の副菜、お弁当のおかず、酒の肴…「なんでもこい」のひと皿なので、ぜひお試しください。

4月の台所三箇条

  • 春らしい緑の野菜を食べましょう

  • アスパラは弱火でじっくり焼く

  • 旬の食材を食べるときは、Simple is Best!で

「春らしい緑を食べる、アスパラの竜田焼き」

 

本日の材料 作りやすい分量 (調理時間:5分)

  • グリーンアスパラ……5本

  • 片栗粉…………………適量

  • ごま油…………………大さじ2

  • 塩………………………適量

作り方

①グリーンアスパラの硬い部分の皮をむき、3等分程度に切る。
②❶を水に潜らせて、軽く水けをきり、片栗粉をまぶす。
③フライパンでごま油を温め、弱火でじっくりとアスパラを焼き、塩をふる。


料理製作・文・写真/山田英季 構成/松崎愛香