モデルとしてデビューし、夫でサッカー選手の細貝萌さんと結婚後は国内外の転勤が多い中村明花さん。ブランチリポーターとしてのスキルが海外でも活きた経験を伺いました。(全2回中の1回)
王様のブランチは「青春」
── ファッション雑誌のモデルとしてデビューしたあと、「王様のブランチ」でリポーターとして活躍されました。ロケに行くことも多かったと思います。
中村さん:ブランチは、私の青春でした。みんな本当に仲が良かったです。お仕事ではありましたが、どこかで遊び感覚で楽しんでいるところもあったように思います。週に1回、4時間半の番組なのでスケジュール的には忙しく、旅のロケだと朝早くから夜になることもありましたし、ロケは丸一日がかりでした。
── どんなことを経験されましたか。
中村さん:沖縄のマングローブで島のシジミやカニを探して食べたり、バンジージャンプをしたり。SASUKEにブランチ枠で出場させてもらったこともありました。普段、なかなかできないことを経験させてもらって、楽しく取り組ませていただいていました。
── リポーターの皆さんの自然なリアクションが好感を持てる番組ですね。
中村さん:台本はもちろんあるんですが、私は素のままで出ていたと思います。ロケにはリポーター2人でいくことが多いのですが、私は台本を覚えるのが苦手だったので、台本はしっかりした子がやってくれて、私は好きなことをアドリブで喋っている感じで(笑)。
── ブランチでのお仕事が今に活きていることはありますか。
中村さん:番組でいろいろな方とお会いして話を聞く機会が多かったので、人と話をするときは「次はこういうことを質問しよう」と常に考えていました。夫と結婚して海外生活を始めてからも、初めてお会いする方でもこちらから色々な話を聞けましたし、すぐに仲良くなれたように思います。トーク術はブランチのおかげで身につきました。
母の影響で料理好きに
── 夫でサッカー選手の細貝萌さんと結婚後は、移籍にあわせて国内外を転々とする生活を送りながら料理の資格取得のために勉強されていました。資格を取ろうと思ったのはなぜでしたか。
中村さん:母が料理家で、以前は実家の1階でレストランをしていました。食が常に近い環境で育ったこともありますし、私自身がずっと芸能界にいるとも思っていなかったので、いつか料理の道に行けたらいいなと思っていたんです。
サッカー選手の夫と出会って、食を追求していったらどんどんハマってしまって。「私、やっぱり料理を作るのが好きなんだ」と改めて気がついて、これを活かせる仕事をしたいと思うようになりました。それに今は、夫の決断に家族でついて行っているので、私にとっては修行期間と言いますか、勉強期間だと思っています。
料理に関しては説得力があった方がいいと思い、調理師免許を取得。また、娘がお腹にいたときに幼児食インストラクターや薬膳コーディネーター、テーブルコーディネーターなどの資格も取りました。
食のことなら今後、何かに使えるだろうし、勉強中も自分の身になっているだろうなと。夫が引退したらもっとお仕事の量を増やそうと思っています。大好きな料理の仕事を続けてしていけたらいいですね。
── Instagramに登場するお料理の写真が素敵でまるでお店のようですが、料理家のお母さんの影響は大きいですか。
中村さん:品数の多さでいうと、母の影響は大きいと思います。うちでは朝からいろんな種類のおかずが並んで好きなものを食べていました。和食だったらご飯にお味噌汁、お肉に魚に野菜、煮物などあらゆるものがついてきて、食べている間にもどんどん品数が増えていきます。
私には当たり前の光景だったんですけど、友達や夫が家に来たときに「これは当たり前じゃないよ」と教えてもらって。
私も同じなのですが、母も料理が趣味なのだと思います。好きなことがそのまま仕事になっている姿を見てきたので、私もそうなれたらいいなと思っていました。
品数の多さは同じですが、私は母ほど完璧にはできていなくて。Instagramは気分が乗ったときに、テーブルコーディネートもして綺麗に盛りつけたものを載せています。普段はもっとババっと食卓に置いていますよ(笑)。