娘想いの母親をもつ心優しい主人公。いっけん、その親子関係は穏やかなようにも見えますが、互いが相手を思いやっているからこそ向き合えないこともしばしば。

 

「毒親」「自立」「恋愛」など、今の時代を取り巻く題材をテーマにした、福々ちえさんの作品『息苦しいほど優しいママと逃げたい娘のお話』が反響を呼んでいます。

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【第60話】「幸せの基準はどこに?」別れを目前にしたふたりの女性の価値観の違い

自分のことを「今の彼に辿り着いた」と、まるで終着地点にいるかのように考えている後輩。だけれど実際には通過地点、なんなら別れようと思っている。

 

後輩のように「好きで好きでたまらない」と感じる恋愛、自分のように「この人といる自分が好き」と思える恋愛。

 

幸せはどちらにあるのだろうか。

 

どちらも別れが目の前にあることを考えると、どちらも正解でなかったのかもしれない。いや、正確には「幸せの基準はここでない」が正しいのかもしれません。

 

作/福々ちえ