娘想いの母親をもつ心優しい主人公。その親子関係はいっけん穏やかなようにも見えますが、互いが相手を思いやっているからこそ向き合えないこともしばしば。「毒親」「自立」「恋愛」をテーマとした、福々ちえさんの贈る『息苦しいほど優しいママと逃げたい娘のお話』。
みなさんにとって、わが子の成長は嬉しいものですか？それとも自分の手から離れ行く切なさのほうがおおきいものですか？もし後者だったとき、子どもの自立をどう受け止めていくか、母親目線から考えてみてください。
【第38話】「女なら騙せると！？」娘の彼氏に母の怒りの火がついた
娘が初めて家に連れてきた彼氏は、私の手作りの焼菓子の食べ残しにゴミを一緒に乗っけられる人だった。
祖母の介護のために留年をしていたと言っていたけれど、こんな配慮ができない人が一年間も介護をできるの？主人がいないとわかった瞬間に態度を崩すわ、話す言葉からは誠実さがまったくうかがえない。私が大切に大切に育てた愛しい娘、あの子の人生をめちゃくちゃにされてたまるものか！
母の親心に火がついた瞬間でした。
作／福々ちえ
