「家事育児お疲れさまです」という挨拶から、子育てのあるあるネタを繰り出す動画をTikTokで配信している竹田こもちこんぶさん(44)。2023年1月1日放送の「ぐるナイおもしろ荘」では、その異色の芸風も話題になりました。自身の全てを芸人になるために注いでいた生活から、“母親の世界”にハマった現在について聞きました。

夢を諦め「母親の世界」へ

── 結婚される前は、どのような生活を送っていたのでしょうか?

 

竹田さん:お笑い芸人が多く所属する、ある芸能事務所に入りたくて必死でした。バイトのない日は時間のすべてをネタ作りと稽古にあてていました。

 

そんななか、所属している劇団の主宰である現在の夫と結婚したんです。34歳でした。彼も仕事をしながら演劇を続けている人なので、私の活動を理解してくれて。最高のパートナーです。

 

── 結婚後もその芸能事務所への所属を目指していたのでしょうか?

 

竹田さん:どうしてもあきらめたくなくて、事務所入りのきっかけとなる「新人発掘ライブ」への出場は続けていました。

 

それなりにウケているし、そろそろ拾ってもらえるんじゃないか…と期待していたんですが、34歳のときにバッサリ落とされてしまって。実は、ライブ出場には年齢制限があったのですが、サバを読んでいたんですね。

 

それであきらめがついて、夫に子どもが欲しいと伝えました。

 

── 産後、夢に挑戦し続ける選択はなかったですか?

 

竹田さん:なかったですね。24時間すべてをお笑いにかける生活をしていたので、子育てしながらは考えられませんでした。

 

実は、子どもを連れて演劇の稽古で東京まで行ったことはあるんです。でも、まあ稽古にならない。何より泣いている子どもを見たら「私、何やってるのかな…」って思っちゃって。

 

もちろん上手に続けている人もいるとは思いますが、私の場合、静岡にいたので物理的に難しかったですね。

 

竹田こもちこんぶさん
4人の母親として多忙な日々を送る竹田さん

── 4人というお子さんの人数にも驚きます。

 

竹田さん:静岡で育児に集中するうちに、“母親の世界”にハマりました。高齢出産だったので、当初は「1人産めたらいいな、そのあとはゆっくり好きなことをして」なんて思っていたんですが、1人目が成長して喜怒哀楽が出てきたら、それはそれはおもしろくて。

 

2人目を産んだら、今度は子ども同士で会話とかをしだして、ますますおもしろい。それで気がついたら4人の母親になっていました。