料理はひとり暮らしを始めた15歳に
── いつも手料理がとてもおいしそうです。
細川さん：ありがとうございます。お料理はひとり暮らしを始めた15歳ころに始めたんですが、実はあまり得意ではないんです。
ブログに写真をアップすることで、自分にプレッシャーをかけているところもあります。
家族においしく食べてもらいたいのはもちろんですけど、見栄えもひとりで食べるときよりは、よくしています。
ちょっと意識するだけで、だいぶ変わってきます。そうやって自分のおしりを叩くためのブログだったりもするのかも（笑）。
── 自炊を始めたころは、どんな料理を作っていたのですか？
細川さん：レトルトのソースを入れるだけの麻婆豆腐とか。そういうものからスタートして、野菜炒め、パスタ、うどんなど簡単なものが多かったと思います。
20歳を過ぎてくるとレパートリーも増えて、いろいろなものを作るようになりました。でも、なかなかひとりでお魚を焼いて、というようなことは難しかったです。
忙しかったので野菜を買ってもうまく使い回せず、冷蔵庫の中でダメになっていく時期もありました。
ボロボロの料理本を今でも…
── 誰かに教えてもらうようなことはありませんでしたか？
細川さん：なかったです。その代わり、お料理の基本が載っている厚めの本を買って、最初からひとつずつ作っていきました。
くし形切り、せん切りなど、基本の切り方から書いてあるので、それを見ながら学んで、習得して。それがすごく役立ちました。
その本はもうボロボロなんですけど、今でもときどきみることがあります。今はクックパッドなどたくさんのレシピが簡単にみられるので、そちらを参考にさせてもらったりもしています。
── 娘さんたちは、細川さんの手料理がいつも楽しみでしょうね。
細川さん：どうでしょう。小さいころは、とにかく好き嫌いが多かったんです。上の子は野菜が苦手だったので、なんとかして食べてもらおうと苦心しました。
ニンジンやピーマンをいろいろなものに混ぜ、フードプロセッサーで細かくしたり、食感がなくなるまでよく炒めて、ハンバーグを作ったりしていました。そうするとやっと食べてくれたので、ホッとしました。
