家族みんなが床に這いつくばって…
── ほかに子育てで大変だったことはありますか?
細川さん:いちばん大変だったのは、体調管理でしょうか。上の子が幼稚園のころはすごく風邪を引きやすくて。流行りものを全部もらってくるタイプだったんです。
幼稚園に通えたのが月の半分くらいで、1週間行くと風邪を引いて熱を出して次の週はお休み、回復するとだいたい下の子が熱を出すんです。
その間に幼稚園に行った長女がまた熱を出して、その繰り返し。最終的に私が熱を出す。それが順番にやってくるので、すごく大変でした。
── 体調が悪いなか、娘さんの看病をするのはつらいですね。
細川さん:子どもたちが小さいころに一度、家族全員が胃腸炎にかかったのは大変でした。
それまで胃腸炎を経験したことがなかったので、まず症状にびっくりしました。家族みんなが床に這いつくばって…、本当に地獄絵図のような姿でした(苦笑)。
「お母さん、大丈夫ですか?」
── 病院には行けたのですか?
細川さん:とにかく子どもだけでもと思って、なんとか総合病院の小児科に連れて行きました。
内科はすごく混み合っていたので私は無理だなと思っていたんですけど、そのとき私の顔色が相当良くなかったのか、小児科の医師が「お母さん、大丈夫ですか?」って声をかけてくださって。
「実は私もかかっていまして」と話したら、「内科の受付はしなくていいから、ここで点滴していってください」と言ってくださったんです。それで、子どもと3人並んで点滴をして。
そのときは本当にありがたくて泣けてきましたね。子どもたちが小さいころは、何をやっているのかわからなくなるくらい、いつも走り回っていたと思います。
PROFILE 細川直美さん
1974年、神奈川県生まれ。第2回「全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリを獲得。NHK連続テレビ小説『かりん』でヒロインを演じるなど、映画、CM、バラエティなどで活躍。2002年、俳優の葛󠄀山信吾さんと結婚。2児のママ。
取材・文/原田早知 写真提供/細川直美
※葛󠄀山さんの「葛󠄀」は、「くさかんむり」に「日」に「匂」という字で、表示できない環境では「くさかんむり」に「曷」の字になることがあります。