女性は子どもを産んだら、仕事を辞めて子育てに専念するのが当たり前?
働く女性が少なかった時代「ワーキングマザー」として生きた鈴。彼女の生き方は、育児と仕事の両立に悩む私たちの心を励ましてくれます。保育園全滅で職場復帰を断念した女性が、祖母の生き様に触れて、自分の生き方を見つめ直していくストーリー。作者・芸子さんが、実の祖母を描いた作品です。
父親と末の妹を亡くした悲しみに暮れる暇もなく、終戦を迎えた鈴たち。鈴の兄・武は一家で洋品店を開くことを思い立ち、大繁盛させます。
ある日、武と出かけた街の喫茶店で、かつての級友・八重を見かけた鈴。再会を喜ぶ鈴でしたが、八重に「私は鈴となんか会いたくない!!!」と拒絶されてしまいます──。
「何をやらせてものろま」再会した幼馴染が目の前で叱責された
店の奥から出てきた女性は、八重のことを「何をやらせてものろまな子」と話します。鈴は、足を引きずって歩く八重の様子に言葉を失い、八重の置かれた状況を察します。一方武は、洋品店の今後の経営に頭を悩ませていました。
作/芸子