女性は子どもを産んだら、仕事を辞めて子育てに専念するのが当たり前?
働く女性が少なかった時代「ワーキングマザー」として生きた鈴。彼女の生き方は、育児と仕事の両立に悩む私たちの心を励ましてくれます。保育園全滅で職場復帰を断念した女性が、祖母の生き様に触れて、自分の生き方を見つめ直していくストーリー。作者・芸子さんが、実の祖母を描いた作品です。
父親と末の妹を亡くした悲しみに暮れる暇もなく、終戦を迎えた鈴たち。鈴の兄・武は一家で洋品店を開くことを思い立ち、大繁盛させます。
ある日、武と出かけた街の喫茶店で、かつての級友・八重を見かけた鈴。再会を喜ぶ鈴でしたが、八重に「私は鈴となんか会いたくない!!!」と拒絶されてしまいます──。
【第25話】「ちょ!」態度がよそよそしい幼馴染に遠慮しない兄
遠慮なくコンタクトをはかる兄・武によってわかった八重の近況。家族が自慢だった八重は、両親きょうだいを亡くし、親戚の家で面倒を見てもらっていました。鈴の様子を影から見て震える八重は、鈴を避けるように働くのでした。
作/芸子