現在、小4、3歳の二人の娘の父でもある、お笑いコンビ「髭男爵」の山田ルイ53世さん。娘が“一発屋の子”と揶揄されるのを恐れ、自身の正体を10年近く、娘に隠し続けてきたそう。昨年、ついに正体を明かした時の長女の反応は、想像とは違ったものでした。(全5回の4回目)
食い気味で「知ってる~!」
── ご自身が「髭男爵」だと10年間娘さんに隠し続けて、昨年、正体を明らかにされたそうですね。
山田さん:そうです。娘にはずっと「自分はフレキシブルに働くサラリーマン」という言い方をしていたんです。でも、少しずつ、たまに「パパって髭男爵?」「パパってテレビに出てるの?」とか、そういう小競り合いが出てきて。
最終的にはいつも僕は「違うよ」って言ってたし、奥さんも「パパがテレビに出てるはずないやん」ということにしていたので、うやむやになってるのかな、と思ってたんです。
で、去年の春に家のリビングで娘を待たせておいて、僕は貴族の衣装を着て出て行って「ルネッサーンス!実はパパ、お笑い芸人の髭男爵っていうんだよ」って言うたら、食いぎみで「知ってる~!」って言われて(笑)。
だからたぶん、後半は子どもが気を使ってくれてたんでしょうね。
── バレてたんですね(笑)。
山田さん:「違うよ」って言ってるパパをスベらせたらあかんと思って、つき合ってくれてた節もあると思います。
あと、コロナ禍でリモート学習が進んで、タブレットが学校から配られたんですよ。そのせいで、娘が「髭男爵」「山田ルイ53世」で検索したら、パパの写真がいっぱい出てきたから知ってた、って言われたんです。だからコロナのせいですよね。コロナが正体バレを加速させたというか、前倒しにしてしまったという。
本当は20歳まで引っ張る予定だったんですけどね(笑)。到底無理でしょうけど。だから、しっかりしてるなと思いましたね。