男女がいれば「何か」が起こる可能性はあります。現在も「不倫は職場がいちばん多い」と言われています。夫が社内の女性に言い寄られたとき、そして、夫がそれを気にするふうでもないとき、妻として何かできることはあるのでしょうか。

 

夫にお弁当を作ってくる魔性の女、現る!

「夫が職場の若い女性に言い寄られているようです」と話すのは、アリサさん(36歳、仮名=以下同)。結婚して7年、5歳と3歳の子がいます。夫も同い年ですが、恋愛経験に乏しいまま結婚したようだと彼女は言います。

 

「だから、男を落とそうとする女性がいるなんて信じられないみたいで。夫はモテるわけではないけれど、その若い女性、家庭のある男性を狙っているんじゃないかしらと思えてならないんです」

 

ミエさんというその女性は26歳、新卒で入社3年目。夫と同じ部署だそう。最初におかしいなと思ったのは、夫のポケットから女性もののハンカチが出てきたことでした。

 

「夫に聞くと、『そうだ。今日、ハンカチを忘れて彼女に借りたんだ』と。女性にハンカチを借ります?女性も貸します?おかしいでしょ。

 

そう言ったら『外回りから戻ってきて汗を拭こうとしてハンカチを探していたら、彼女がサッと差し出してくれたんだよ』と言うんです。そのとき私の危機信号が点滅しました」

 

その1か月後、ふとした会話から、ミエさんが夫に弁当を作ってきたこと、夫がありがたがって食べたことがわかり、アリサさんはムカッとしました。

 

既婚男性に社内の独身女性がお弁当を作ってくるなんて。誰にでもすることじゃないでしょと 、夫に女性心理を丁寧に説明しました。

 

「彼女は“試作品だから食べてください”って、言っていたよ。彼氏に作るための練習なんじゃないのかなって...。

 

周りからはからかわれたらしいけど、夫は鈍感で自分が若い女性から好意をもたれるはずがないと思い込んでいる。そこが危険なのに。

 

あげく、『だってきみはお弁当作ってくれないじゃん』と、しれっと言うわけ。共働きで出勤も早いのに弁当なんか作れますか!」

 

話の論点がずれて、結局、夫にはミエさんの怖さが伝わらないのです。