京都・法輪寺のフェスで読み聞かせをしたこともあるかかずゆみさん(2014年)
京都・法輪寺のフェスで読み聞かせをしたことも(2014年)

男の子から言われたドキッとするひと言

── 絵本『しー しずかに』を出版したのも、赤ちゃんたちへの思いがあったからですか?

 

かかずさん:そうです。絵本を楽しみながら、より親密な親子時間が作れたらなあ、と思ったときに、ベビーマッサージで習った触れあいの要素を取り入れた絵本を作りたい!と思いました。

 

読み聞かせは今や、ライフワークになっています。参加されている方々の笑顔をみると、私も楽しくうれしく癒やされます。

 

絵本も2冊目、3冊目と出せたらいいなと思っています。

 

いずれは、小中学生や年配者向けの読み聞かせ会も開けたら楽しそうですね。

 

── かかずさんといえば「しずかちゃん」というイメージができていると思いますが、そのイメージに苦労しませんか?

 

かかずさん:数年前、キャンプでの読み聞かせイベントが終わった後に、まったりとビールを飲んでいたら、参加していた男の子がやって来て、ドキッとするひと言を言われました(笑)。

 

いつもうっかりでグウタラな私ですが、公の場では役柄に恥じぬよう、優しく気を引き締めて、子どもたちの夢を壊さないように、と思います。

名前ではなく声を知ってもらいたい

── これからの夢や目標があれば教えてください。

 

かかずさん:しずかちゃんの声は維持させつつ、年相応に今の私の年齢や経験からにじみ出る声がしっくりとハマる“ナニカ”に出会いたいです。

 

かかずゆみという名前を知らなくても、ふとお耳に届いたときに「この声いいなあ」と思ってもらえるのが理想です。

 

現在、ラジオのチャレンジコーナーで、折り紙講師養成講座にも挑戦しています。

 

将来は折り紙の家に住みたいと思っていたほど、昔から折り紙が好きで、この3月には折り紙の先生になれるかもしれません!

 

絵本、ベビーマッサージに加え、日本の伝統文化「折り紙」の楽しさも伝えながら、多くの親子さんとともに、これからも笑顔で過ごしていきたいと思います。

 

PROFILE かかずゆみ さん

埼玉県生まれ。短大卒業後、リポーターを経て声優に。『機動新世紀ガンダムX』『頭文字D』など出演多数。2005年からアニメ『ドラえもん』の源静香役を担当。著書に『しー しずかに』。ベビーマッサージタッチケアセラピスト。2児のママ。

取材・文/CHANTO WEB NEWS 写真提供/かかずゆみ