私も一緒に楽しむように

── かかずさんはドライブやキャンプが趣味ということですが、コロナ禍ではどうしていましたか?

 

かかずさん:屋外のほうが感染リスクが低いと、コロナになってからキャンプ場が混み出したので、一時期、足が遠のきました。

 

ドライブがてら広い公園や道の駅にサクッと立ち寄るようなことが増えました。

 

最近は子どもたちもそれぞれ自分の時間を楽しむようになったので、私もバッティングセンターに行ったり、カラオケボックスで歌や楽器の練習をしたり、自分の時間を楽しんでいます。

 

── お子さんたちが成長して余裕が出てきたのですね。小さいころは、育児の方針はありましたか?

 

かかずさん:なるべく外に連れ出して、私も一緒に楽しむようにしていました。

 

アスレチックや大型遊具がある公園によく行き、ジャングルジムなどにも一緒にのぼって遊んでいましたね。

 

赤ちゃん言葉もなるべく使わず、ひとりの人間として向き合ってきたつもりです。

 

ナレーションを収録中のかかずゆみさん
ナレーションを収録中のかかずさん

『ドラえもん』を楽しんでほしかった

── お子さんたちに、自分がしずかちゃんの声をしていることは教えたのですか?

 

かかずさん:私が『ドラえもん』との関わりができたころに長男が産まれたので、子どもたちが物心ついたころには、わが家はドラえもんであふれていました。

 

コミックやグッズが増え、出演番組の確認も兼ねて一緒にアニメをみていましたが、私がしずかちゃんの声をしていることは特に伝えませんでした。

 

単に『ドラえもん』という番組を楽しんでほしかったからです。

 

家でガミガミしちゃう私と、かわいらしいしずかちゃんと見比べられるのが嫌だったかもしれないですね(笑)。

 

2013年ころに、『ドラえもん』の映画のプロモーションで取材を受け、とある雑誌で声優たちが紹介されているのをみて「お母さんだ」と確信したようです。

 

台本は押し入れの奥にしまっていたのですが、いつの間にかみつけていたようで、長男は意外と冷静に受け止めていました。

 

PROFILE かかずゆみ さん

埼玉県生まれ。短大卒業後、リポーターを経て声優に。『機動新世紀ガンダムX』『頭文字D』など出演多数。2005年からアニメ『ドラえもん』の源静香役を担当。著書に『しー しずかに』。ベビーマッサージタッチケアセラピスト。2児のママ。

取材・文/CHANTO WEB NEWS 写真提供/かかずゆみ