米国のリーダー育成事業に応募した理由
── そうした迷いがありながらも、22年夏、米国ボストンで行われた「日本女性リーダー育成支援事業(Japanese Women’s Leadership Initiative, JWLI)」に参加されました。
光畑さん:
JWLIは、米国のフィッシュ・ファミリー財団により設立されたプログラムです。
日本社会に良き社会変革をもたらす女性リーダーの育成を目指し、日本から女性研修生が参加。ボストンで社会貢献の在り方や女性のリーダーシップについて4週間にわたって学ぶ奨学制度です。
おつき合いのあるNGOの方にこのプログラムを「モーハウスのどなたかが行ってみては?」と紹介されたんです。でも、さすがに小さな子どもがいるスタッフは、1か月も米国に行くのはためらうわけです。
「スタッフの参加はちょっと難しいかな…」と思いつつ説明会に参加してみたら、なんとこのプログラムに年齢制限はないというではありませんか。「だったら私が応募しよう」と思いました。
── 終始穏やかに話される光畑さんですが、やはり行動力が違いますね。
光畑さん:
皆さん、「子どもが小さいから」といろいろなことをあきらめて、いざ子育ての手が離れたら今度は「もう年だから」「遅すぎる」とあきらめる…。
そう思ったら、どうして女性はこんなにも我慢してしまうんだろう、とだんだん腹が立ってきて。
「だったら私がやってみて、何歳からでもチャレンジできることを証明しよう」と応募しました。本当は、子育て中の女性にこそチャレンジをあきらめないで欲しいんですけどね。