毎日の家事リストを作って共有する
相談者さんは現状の家事分担に対して不満に思っているとのこと。分担には正解がなく、どう配分したいのかは夫婦によって、あるいは夫婦間でも違いますよね。人によって環境の違いや得手不得手もあります。なのでよく話し合う必要がありそうです。
もし相談者さんが5:5でやってもらいたいのであれば、毎日の家事リストを書き出してみて、まずは省けるものは省くという作業をやってみてはどうでしょうか。
その次にご主人に頼めそうなものをチェックします。「わたしコレ」「俺はコレ」とやりたい家事育児を言い合って、マグネットで陣地取りするなど、ゲーム感覚で話し合いの場を持つのもいいかもしれません。
リストを作って見える化すれば、「知らないところでこんなに家事育児を担当してくれていたんだな」「自分よりもたくさんの作業をしてくれていたんだな」と気づいてもらえるとうれしいですよね。まずは思いを伝え、日々のタスクを知ってもらうことから始めてみてくださいね。
PROFILE 八木経弥さん
やぎ・えみ。臨床心理士/公認心理師。心療内科や児童相談所、スクールカウンセラーなどの勤務経験のもと、開業カウンセラーとしても活動中。仕事では心理学を活用した育児の方法などを伝えている。2人の娘の母。
取材・文/大楽眞衣子 イラスト/まゆか!