最近では、同業他社を完全子会社化して、4代目のときから続くホテル事業も継続して、新たに「アパホテル」とも契約したそうです。
地方のアイスメーカーから全国規模に事業を拡大、売上も社長に就任した6年前からグループ全体で約2倍に。
回遊魚のように動きを止めず、楽しみながらも戦略的に会社の成長と売上を伸ばしてきた竹下さん。
さらなる目標と聞くと、次のように答えてくれました。
「ブラックモンブランは、祖父がアルプスの最高峰・モンブランを訪れた際の発想から生まれたもの。
ミルクックも、現会長の父がニュージーランドのマウントクックから考案したものです。
そんな祖父と父たちの財産である高い“山々”を超える、新しいロングセラー商品を自分の代で開発することですね。
そして、ここまで育ててもらった佐賀や九州全体に恩返しできるよう、九州の“うまかもん”とコラボ。おいしくて楽しい発信を、故郷の佐賀から積極的にしていきたいと考えています」
ところで、ブラックモンブランはクランチがたっぷりとかかっているので、食べるときにボロボロと落ちてしまいます。うまく食べる方法はありますか?
「はい、ありますよ!ずばり“パーティ開け”です。スナック菓子を大勢でつまむときの、あの開け方です。
こうすると取り出すときに、袋に当たってクランチがこぼれた、なんてもったいないこともありません。クランチもぜ〜んぶ食べられるし、袋がお皿代わりになり、車の中でも楽しんでいただけますよ(笑)!ぜひお試しください」
PROFILE 竹下真由さん
1981年、佐賀県生まれ。東京工業大学大学院卒業後、アクセンチュア勤務を経て、実家の竹下製菓株式会社に就職。製造ライン改善や新商品開発に従事。2016年より代表取締役社長。副社長の夫との間に3児。
取材・文・撮影/西郡幸子 写真提供/竹下真由