フルタイムで働きながら、SNSで育児漫画や育児に関するライフハックなどを発信しているぽぽさん(@popo_baby0104)。親も周囲も認める繊細な子、そぴ君との日常を描いた育児漫画が共感を呼び、注目を集めています。なかでも、そぴ君がはじめての運動会で奮闘するエピソードは涙を誘うと話題に。当時の様子をぽぽさんに伺いました。

踊らずにうつむいて立ちつくす息子

保育園の年少クラスに通う3歳のそぴ君は、生まれた頃から人見知りや場所見知りが激しく、周囲に溶け込むことが苦手なタイプ。それでも保育園に通いはじめて3年目となる今では、友だちもできて毎日楽しく通うことができているといいます。

 

はじめての運動会だったこの日も、朝の時点では「友だちに会える!」とウキウキしていたそぴ君。しかし、運動会の会場に到着すると、いつもと違う雰囲気やたくさんの人混みに圧倒されてどんどん表情が険しくなっていきました。

 

そしてそぴ君が参加するダンスの時間。

 

クラスのみんなは音楽に合わせて楽しく踊っていましたが、そぴ君だけは緊張のあまり両手にぽんぽんの飾りを持ったまま、うつむいて立ちつくしてしまいます。石のように固まり、じっと動かなくなってしまったそぴ君。たまに少しだけ顔を上げては、応援席にいるママとパパを見て涙をこらえていたそうです。

 

そんな姿を見ていたぽぽさんは、今すぐ駆け寄って抱きしめにいきたい衝動に駆られますが、ぐっとこらえてそぴ君を見守ります。

 

「赤ちゃんの頃から人見知りで、周囲の様子を気にしてしまう敏感で繊細な性格。嫌なことはすぐに投げ出すし、そもそもやりたくないことは絶対にしない。そんな息子が立ちつくしながらも最後まで逃げ出さずに静かにたえる姿を見て、思わず涙が出てしまいました」

 

当時の様子を描いた漫画と「静止画じゃないですよ」というテキストをつけた実際の動画をインスタグラムに投稿したところ、多くの反響が。コメント欄には、そぴ君の成長を喜ぶコメントや、小さな子の頑張る姿に感動したというコメントがたくさん寄せられました。なかでもぽぽさんが強く印象に残っているのが、高校生のお子さんを持つママからのこんなコメントです。

 

「“私の息子もそぴ君と同じように、はじめての運動会ではまったく動けず立ちつくしていましたが、高校生になった今では文化祭で女装をして踊っていますよ”

 

というコメントをいただいて、思わず声を出して笑ってしまいました。うちの子もいつかそうなるのかな…と思うと、肩の力が抜けてほっこりした気持ちになりました」